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独断と偏見で楽しむイタリア芸術

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  • from: シニョレッリさん

    2013年07月04日 13時01分31秒

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    リナッシメント芸術家(40) ファブリツイオ・サンタフェーデ

    ファブリツイオの作品を幾つか観ている筈でしたが、覚えておらず、彼の名前と作品を初めて意識したのは、ナポリのピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア聖堂美術館に行ったときでした。それだけパッとしない作品ばかりを描いていたからでしょう。

    ナポリのピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア聖堂美術館はカラヴァッジョのファンならば必訪の地なので、訪れた方々が多いと思います。(カラヴァッジョの「慈悲の七つの行い」があります。近年、美術館としての整備が進み、興味深い作品を多数展示しています)

    Fabrizio Santafede(1560ナポリ生まれ~1628ナポリで没):16世紀後半から17世紀第一四半世紀にかけてナポリを中心に南イタリアで活動した画家です。
    画家だった父フランチェスコ・サンタフェーデから手ほどきを受けた後、フランチェスカ・クリアとアンドレア・サッバティーニに師事して腕を磨きました。
    非常な勉強家でボローニャ、フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィアなどに赴き、有名な作品の鑑賞や当時活躍した画家たちと交流しながら、研究に励み自身の画業の向上に努めました。その間に培われた鑑賞眼によって古美術商としても大成しました。
    彼の甘美で優美、鮮やかな色彩の後期マニエリスム様式の画風は非常に人気が高く、ナポリの彼の工房は大いに繁盛したそうです。
    殺人を犯してローマを追われ、その逃亡の過程でナポリに来たカラヴァッジョと何らかの交流があったようで、カラヴァッジョの作風から深く影響を受けて、ナポリ派カラヴァッジェスキの一人となりました。もっとも当時ナポリで活躍していた画家でカラヴァッジョの影響を受けなかった方が珍しいと言われているので、それは当然と言えば当然なのでしょう。
    弟子にマッシモ・スタンツィオーネがいます。

    では、彼の作品を幾つか観てみましょう。

    「タバサを蘇生させる聖ピエトロ」(1611)です。ナポリのピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア聖堂美術館にあります。
    良く描かれていますが、訴えてくるものが余り無いですね。

    「マルタとマリアの家の前で説教するキリスト」(1612)です。これもピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア聖堂美術館で見ることが出来ます。

    ナポリ、サンティ・せヴェリーノ・エ・ソッシオ教会にある「玉座の聖母子と聖人たち」です。

    サンタフェーデに限らず、このところ、ここで取り上げているジョヴァンニ・バリオーネ、ジュゼッペ・チェーザリの後期マニエリスムの作品は見場は良いけれど、どれも陳腐で作品の見分けがつきませんね。
    カラヴァッジェスキだった典型的な作品画像を探しましたが見つかりません。
    彼の作品はナポリの教会めぐりをすれば直ぐ目にしますが、やはり印象に残らない画家のようです。

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