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独断と偏見で楽しむイタリア芸術

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  • from: シニョレッリさん

    2013年08月11日 08時37分12秒

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    美術館・教会巡り(162) アンコーナ、サンティ・ペッレグリーノ・エ・テレーザ教会

    ローマ時代のアンコーナ元老院広場だった場所に、この教会があります。

    ドゥオーモからの眺めです。左手前にクーポラが見えます。

    これがサンティ・ペッレグリーノ・エ・テレーザ教会です。

    ローマの建築家ジョヴァンニ・バッティスタ・バルトーリの設計によって、1706年に建て替えられた後期バロック様式の教会です。

    「建て替えられた」と書きましたが、元の教会は1224年創建のロマネスク様式のサン・サルヴァトーレ教会がありましたが、老朽化したので17世紀末にサン・サルヴァトーレ教会を取り壊して、その上に、この教会が建てられたと言う訳です。

    でも、分からないのは奉献する聖人が建て替えと共に変わったことです。何故なのでしょうか?
    未だ扉が閉まっています。

    ヤレヤレ、漸く扉が開きました。

    後期バロック様式の教会は、大抵ゴテゴテした感じで飽きが来ますが、ここは簡素でスッキリして感じがします。

    内部は円形です。

    円形の壁の所々に礼拝堂が設けられています。

    クーポラの下に円形の内陣があるのです。

    フレスコなどの装飾はありません。

    主祭壇のビザンチン様式の「磔刑像」は旧サン・サルヴァトーレ教会の主祭壇を飾っていたもので、13世紀の作品ですが制作者不明です。

    フランチェスコ・ソリナーメの「カラメル会修道士に顕現した聖女テレーザ」です。これがこの教会の白眉とも言える作品でしょう。

    この作品(祭壇画)は制作者不明のようです。その前にある「チントラの聖母像」が中々の傑作だと思います。

    グイド・カニャッチに帰属されている「栄光の聖母子と聖人たち(恐らく聖ペッレグリーノと聖女テレーザでしょう)」です。
    でもグイドの作風とだいぶ違うと思うのですが・・・

    マルケの無名画家による「聖母子とカラメル会修道士たち」です。

    ドゥオーモはこの教会前にある階段を上った先にあります。
    ドゥオーモに行くついでに立ち寄っても価値がある教会だと思います。

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