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from: シニョレッリさん
2013/11/20 15:44:23
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美術館・教会巡り(196) サンセポルクロ、サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会
1233年、フィレンツェでServi di Maria(聖母のしもべ)派が設立されましたが、早くも1255年にはサンセポルクロでも、その宗派が活動を始めました。その本拠地として新しい教会が設立されることになりましたが、それがこの教会の前身です。
身廊外観です。
この説明文に拠って、沿革を書いてます。
創建が1294年、奉献が1382年、一応の完成は15世紀前半でしたが、1717年から1727年にかけて大掛かりな改修が行われたので、完成年を1727年としているようです。
奉献時は簡素で質実剛健なゴシック様式の建物だったそうですが、その後の大改修を経てバロック様式の教会となっています。
内部は翼廊がない単廊式、バロック様式となっています。
主祭壇です。
円蓋、後陣は地味な装飾があるだけで、フレスコ画も見当たりません。
この教会の見所とされているのが、マッテオ・ディ・ジョヴァンニの二つの作品です。
これがその一つの「聖母被昇天」ですが、可なりイタミがあります。
光線の関係で、こちらの方向の方が見易いでしょうか?
もう一つのマッテオの作品ですが、マッテオの活躍時代に、こうして聖人が二人だけ単独で描かれている祭壇画は珍しいので、この作品は多翼祭壇画の分解されたパネルである可能性がありそうです。
フィレンツェ派の画家によって17世紀頃に制作された「聖カルロ・ボッロメオの前に顕現した栄光の聖母子」
17世紀のフィレンツェ派画家による「聖女ジュリアーナの前に顕現する聖母」
Monanno Monanti da Monterchiの「聖フィリッポ・ベニツィの前に顕現した聖母」(17世紀頃)
以下2作品の制作者は不明です。
サンセポルクロでは、開いている教会が他の街よりも多いので、美術ファンとしては大変有難い街です。
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