サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: シニョレッリさん
2013/11/23 09:53:12
icon
美術館・教会巡り(199) サンセポルクロ、サン・フランチェスコ教会
ルカ・パチョーリ広場
向って左に(198)でやったサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会が見えます。
広場を挟んで、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会のほぼ対面にサン・フランチェスコ教会があります。
1258年創建、1321年に完成したゴシック様式の教会です。
正式名称は、Chiesa e Convento di San Francesco、つまり修道院が併設されている修道院教会なのです。
この銘板には13世紀から18世紀に建設されたと記されていますが、それは創建以来、何度も地震に見舞われ、その後、幾度となく改修が行われたからです。
「18世紀」ではなく、本当は「20世紀」と書くべきかも知れません。というのも、1948年に地震によって教会部分は壊滅的な被害を受けて、戦後に改築されたからです。
ファサードは、倒壊した石材を元の形に正確に組み込んで修復されたそうです。
翼廊がない単廊式の、どちらかと言えば新古典様式に近い新しく見える内部です。それもその筈で、20世紀後半に全面的に修復されたからでしょう。
主祭壇です。
主祭壇画は、Francesco Curradi(1570-1661)の「祈る聖母と天使たち」
天井や円蓋の装飾がありません。
Raffaello Scaminossiの「栄光の聖母と聖カルロ・ボッロメオとベアト・ラニエリ」です。ベアト・ラニエリは、この教会修道院の創建時にこの街で人々のために尽力した人で、クリプタに彼の墓があるそうです。
アントニオ・ディ・パドヴァが15世紀に制作したテラコッタです。
Giovanni de'Vecchi(1537-1615)の「聖痕を受ける聖フランチェスコ」
17世紀の無名画家による「天井の父なる神と聖人たち」
17世紀の無名画家の「教会博士の問答」
修道院の中庭
修道院は地震で被害を受けましたが、その程度が軽微だったようで、オリジナルの形で残されています。
回廊のルネッタに描かれたフレスコ画が残されています。
イタミが非常に激しく、何が描かれているのか、良く分りません。
テーマは「聖フランチェスコの生涯」
修復が行われたことが無いように思います。
判別できそうな画面はこれくらい
扱いから察すると、このフレスコ画の作者は無名だったのでしょうか?
教会に戻りました。
Raffaello Scaminossiの「ベアト・ラニエリ」
画家とベアト・ラニエリの生きた時代が違うので肖像画ではありません。
作者不明のテラコッタ
建物の修復の結果、ゴシック式ファサードと新しい内部がどうもちぐはぐで、多少の違和感が否めないようです。
コメント: 全0件