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from: シニョレッリさん
2013/11/26 09:31:57
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美術館・教会巡り(201) コネリアーノ、サンティ・マルティーノ・エ・ローザ教会
「美術館・教会巡り」シリーズが200回を越えました。これから何回続けることが出来るか分かりませんが、取り敢えず300回を目指して旅を続けましょう。
プロセッコで名高いコネリアーノは、ヴェネツィア派の巨匠チーマ・ダ・コネリアーノの出身地で、チーマファンの聖地となっています。
ぐら姐さんが大好きなアレの生地でもあります。
11月4日広場です。広場の先に教会が見えます。
サンティ・マルティーノ・エ・ローザ教会です。
14世紀に、この地に建てられた規模の小さい修道院が前身で、17世紀前半に修道院を取り壊し、新しい教会が建てられることになりましたが、それが今の教会です。
1674年に創建され、1730年に完成しました。
ファサードが古そうに見えます。
実はそうではなくて、ヴェネツィアの建築家Vincenzo Rinaldo(1867-1927)の設計によって20世紀前半に完成したファサードだそうです。
扉が未だ閉まっているので、付近を散策しながら開くのを待ちました。
11月4日広場の教会の間にMonticano川が流れています。
写真右の建物が18世紀に建てられたConvento dei Domenicaniです。教会を建てるために修道院が取り壊されましたが、18世紀になって改めて修道院が新築されたのがこれです。
現在、修道院は閉鎖されて、市立図書館と山岳博物館として使用されています。
教会側から見た山岳博物館です。
扉が開きました。
翼廊がない、単廊式の内部です。
左右にそれぞれ3つの礼拝堂が設けられています。
左側壁
主祭壇です。
主祭壇の左壁にある、Ludewijk Toeput detto il Pozzoserrato(1550-1604)の「聖セバスティアーノと聖女バルバラと聖ロッコ」です。Pozzoserratoはトレヴィーゾを中心にヴェネトで活躍した画家です。
後陣にあるのが、Sante Peranda(1566-1638)の「最後の晩餐」です。自然な構図で好感が持てます。中々の傑作でしょう。
サンテはヴェネツィアで活躍した画家でした。
この教会で傑作を一つ選べと言われたら、この作品になるでしょう。
Francesco da Milano(1502-1548)の「羊飼いの礼拝」(1530c)です。
フランチェスコはミラノ出身ですが、ヴェネツィアで活躍しました。
Pietro Niniの「ロザリオの聖母」(1680-82)です。
Antonio Zanchiの「聖マルティーノと聖女ローザ」(1701)です。
聖職者の登場を告げる鐘が鳴らされました。夕べのミサが始まるので退散しました。
祭壇画の数が少ないものの、何れも秀作ばかりで、美術ファンにとって、大いに楽しめる教会だと思います。
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