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独断と偏見で楽しむイタリア芸術

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from: シニョレッリさん

2013年11月25日 09時59分14秒

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街歩き(38) サンセポルクロ

サンセポルクロは、人口約1万6千人ほどのトスカーナ州アレッツォ県のコムーネの一つで、以前はボルゴ・サン・セポルクロと呼ばれていました。サンセポルクロに

サンセポルクロは、人口約1万6千人ほどのトスカーナ州アレッツォ県のコムーネの一つで、以前はボルゴ・サン・セポルクロと呼ばれていました。

サンセポルクロに行くには、アレッツォからバス利用が一般的ですが、今回は久し振りにペルージャからウンブリア中央鉄道に乗って到着しました。

駅舎です。
サンセポルクロはウンブリア中央鉄道の終着駅です。

駅を後にして旧市街へ

暫く近代的な建物が立ち並んでいます。

直ぐに城壁にぶつかります。

サンセポルクロは、ほぼ長方形の城壁に囲まれた街です。

街の起源は9世紀に遡りますが、それ以来、城壁が構築されるようになり、街の発展と共に城壁が拡張されました。現在、残っている城壁の大部分は、コジモ1世の命によって16世紀に要塞と共に整備拡充されたものです。
城壁はこれぐらいにして、城壁内に入ります。

見えているのはサン・バルトロメオ教会

ファサードの彩釉テラコッタが目立つサン・バルトロメオ教会ですが、普段は開いていません。

この先にサンタ・ゴスティーノ教会がありますが、既に「美術館・教会巡り」で触れたので、省略して先を急ぎましょう。

塔はTorre Giovagnoli、塔にくっついているのはChiesa del Buon Gesuの後陣

街の中心に向かいます。

どこでもありそうな


そろそろ街の中心です。

Piazza Torre di Berta

広場の名称の由来となった、12世紀に建てられたTorre di Bertaです。

午前中なので広場は閑散としていました。

この先に大聖堂があります。

左手前の建物が司教館と修道院で、その先に大聖堂が見えます。

右手前の建物が市立美術館です。

この辺は趣きたっぷりです。

午前11時過ぎに漸く人出がちらほら。

(その2)に続きます。

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from: シニョレッリさん

2013年11月27日 10時22分56秒

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街歩き(38) サンセポルクロ (その2)


Palazzo Pretorioです。市庁舎になっています。

14世紀に建てられ、19世紀に改修されたプレトリオ宮は、Palazzo del Landiとも呼ばれています。
市庁舎の外壁にサンセポルクロの歴史的著名人のプレートが掲げられています。

数学者だったフラ・ルカ・パチョーリは、複式簿記を発明したことで知られています。また、レオナルド・ダ・ヴィンチに遠近法など、数学を教授しました。
ルカはピエロ・デッラ・フランチェスカの数学上の弟子ですが、ピエロの未発表の数学遺稿を自分の著作として出版し、それが評判となって世に出た、清濁併せ持つ人物です。

ラッファエッリーノ・ダル・コッレは、その名前の通りラファエロの弟子で、ラファエロのファルネジーナ荘やヴァチカンの装飾に加わりました。ラファエロの死後、ジュリオ・ロマーノの協力者となりましたが、1527年のサッコ・ディ・ローマの難を逃れるためにチッタ・ディ・カステッロに一旦避難してから、故郷ボルゴ・サン・セポルクロに戻りました。

サンティ・ディ・ティートは、ヴェザーリの死後、フィレンツェの芸術界を主導した画家で、マニエリスムを拒否して初期ルネサンスへの回帰を目指して、バロックへの萌芽となった、西洋美術史上、重要な役割を果たした巨匠です。

市庁舎の中庭です。

特に見どころは無さそうです。

サン・フランチェスコ広場です。

広場に立つピエロ・デッラ・フランチェスカ像

こちらはルカ・パチョーリ広場に立つ、彼の像です。

落ち着いた、整然とした街並み。

左はサン・ロッコ教会

写真右奥の建物はCasa di Pieroで、ピエロ・デッラ・フランチェスカの生家だそうです。


ドゥオーモの後陣です。



この建物が何だったか、分かりません。


Via San Gregorio

街中のタベルナコロをあまり見かけません。



門が見えてきました。

Porta del Ponteです。
キリが無いので、この辺にしましょう。
これで、この項を終わることにします。

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