新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

独断と偏見で楽しむイタリア芸術

独断と偏見で楽しむイタリア芸術>掲示板

公開 メンバー数:54人

チャットに入る

サークル内の発言を検索する

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: シニョレッリさん

    2014年04月13日 08時11分07秒

    icon

    リナッシメント芸術家(48) Guido da Siena

    アリタリア航空の成田ーヴェネツィア直行便が就航しましたが、往きが14時間55分、復路が13時間10分かかると知って、どうやら、これはシベリア経由ではないようだと思っています。未だ乗ったことがありませんが、往路の15時間のフライトは随分前のアンカレッジ経由ヨーロッパ行きに匹敵するほどの長時間ですね。

    今回は、伝統的にシエナ派の開祖と言われているグイド・ダ・シエナを取り上げます。

    Guido da Siena(生年、没年とも不明です。13世紀後半に活動記録):1221年にプブリコ宮に彼が制作した記録が残っていたので、シエナ派の開祖とされていましたが、近年X線による詳しい調査の結果、その場所には1221年にフレスコ画が描かれた痕跡がないという結論に達して、シエナ派の開祖はコッポ・ディ・マルコヴァルドと言うことになったようです。1221年にグイドが描いたとされる壁には、その後、何度もフレスコ画が描かれ、塗り潰されたことが分かっています。
    彼の画風形成の過程など、その生涯については全く分かっていませんが、ビザンチン・スタイルの画風でした。

    今も昔も変わらず、シエナ政庁舎のプブリコ宮です。

    1221年説の他に1262年と1270年以前にグイドの協力、またはグイド自身による幾つかの作品が描かれたとの説があるようです。
    現存する作品の中で最も古く描かれた作品は、ロンドンのコートールド美術館にある「聖母戴冠」の様で、1260年台の制作とされています。
    グイドの協力者としては、Dietisalvi di Spemeとグイド・ダ・グラツィアーノの二人が確認されています。特にDietisalviとは、かなり親密だったようで、二人の共同による作品が幾つか国立シエナ美術館に残されています。その二人がグイド・ダ・シエナと師弟関係にあったかどうか、については確認されていませんが、二人の画風がグイド・ダ・シエナ風でしたから、その可能性はあると思います。
    確認されている最後の作品は、1280年制作の「聖母子と四聖人」(国立シエナ美術館にあります)で、前述の1260年台の制作の「聖母戴冠」を除いて、現存する彼の作品すべてが1270年台に描かれたものです。

    シエナ派の殿堂と言うべき国立シエナ美術館です。ここにグイドの作品が展示されています。

    5作品がこのように展示されています。
    5作品すべてがDietisalvi di Spemeと共同で制作されたもの、とされています。

    「磔刑」(1270年台)

    「キリストの埋葬」(1270年台)

    「ユダの接吻」

    グイド単独作の「聖母子と四聖人」(1270年台)

    グイド単独で描かれた「聖母子と四聖人」(1280)

    この「ベアト・アンドレア・ガッレラーニの物語」もDietisalviと共同で制作されました。

    シエナのサン・ドメニコ教会にも彼の作品があります。サン・ドメニコはシエナ観光の見所の一つとされています。御覧になられた方がいらっしゃるでしょう。

    シエナのサン・ドメニコ教会です。

    サン・ドメニコ教会の「マエスタ」(1270-80)

    素晴らしい作品ですが、私としては、この後に続いたシモーネ・マルティーニやロレンツェッティ兄弟らの優雅、典雅極まりない国際ゴシック様式の方が好きです。

    • サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 2
    • サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 1

    icon拍手者リスト

コメント: 全2件

from: シニョレッリさん

2014年04月13日 14時01分27秒

icon

Yukoさん、こんにちわ!

コメント有難うございます。

どこかの村の教会のフレスコ画の修復とは、このことでしょうか?

スペインの教会だったと思いますが、キリストの顔を老女の画家が勝手に修復した、という話です。
左が元の顔、中央が修復前のイタミがある状態、右が修復後のキリストの顔です。
その後の話では、その修復を行った女性は風景画の画家で、結構上手ということで、修復の出来と相反するようで二度ビックリです。

アリタリアのヴェネツィア直行便ですが、私は南回りではないか、と勝手に想像しています。

ところで、アリタリアでも荷物は23kg×2個、OKですよ。勿論、エコノミーでも。

航空会社のサービスについて、言いたいことが山ほどありますが、ここでは控えておきましょう。

5月のイタリア、特に中旬以降は旅のベストシーズンだと思います。4週間の旅、今からワクワクでしょうね。大いに楽しんでください。

  • サークルで活動するには参加が必要です。
    「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
    ※参加を制限しているサークルもあります。

    閉じる

  • サークルで活動するには参加が必要です。
    「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
    ※参加を制限しているサークルもあります。

    閉じる

  • 1

icon拍手者リスト

Yuko

from: Yukoさん

2014年04月13日 11時39分40秒

icon

こんにちわ。
いつもいつもシニョレッリさんの美術知識には頭が下がります。
何を見ても「うわ~~・へ~~」で終わってしまう自分が情けないです(-_-;)

このグイドと云う方の絵から昨年(?)話題になったどこかの村の教会のフレスコ画を自分流に修復してしまった絵を思い出してしまいました。
表情の書き方が似ているなと・・・

アリタリアのヴェネチア直行便、そんなに時間がかかるのですか!
ミラノよりローマより近いはずなのに。
いつもヴェネチアインで南下して行くのですが直行便が出来てもアリタリアには乗りたくないのです。
何度か使いましたがアテンダントの態度にこりごりしています。
最近はエア・フランスばかり。なぜならエコノミーでも委託荷物23kg2個OK!
もう感動です!
行きはともかく帰りは確実に重量オーバーしていたので本当に助かっています。
JALやANAの様に至れり尽くせりではないですがアリタリアよりはいいのいで(^^ゞ
来月羽田~パリ~ヴェネチア・ナポリ~パリ~成田で4週間行ってきます。

  • サークルで活動するには参加が必要です。
    「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
    ※参加を制限しているサークルもあります。

    閉じる

  • サークルで活動するには参加が必要です。
    「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
    ※参加を制限しているサークルもあります。

    閉じる

  • 1

icon拍手者リスト