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独断と偏見で楽しむイタリア芸術

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  • from: シニョレッリさん

    2014年04月26日 09時08分09秒

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    リナッシメント芸術家(52) Allegretto Nuzi

    今回は、14世紀にマルケ州で活動した画家アッレグレット・ヌーツィを取り上げます。

    Allegretto Nuzi o Allegretto di Nuzio(1315頃ファブリアーノ生まれ~1373ファブリアーノで没):ファブリアーノのコムーネの記録に、彼の生年と没年、そして1350年から数年間に渡る納税額が残されているくらいで、画風形成の過程など彼の生涯については殆ど分からないようです。また、1346年にフィレンツェにいた記録が残っているそうです。
    生まれ故郷のファブリアーノでMaestro di Campodonico(ジョットとプッチオ・カパンナの協力者だったBartoluccio da Fabrianoと同一人物の可能性が高いとされる画家です。ウルビーノの国立マルケ美術館やファブリアーノのサン・ドメニコ教会などの作品があります)に恐らく師事したであろうとされています。
    彼の画風は、ジョッテスキと国際ゴシック様式シエナ派の融合したもので、特にベルナルド・ダッディとマーゾ・ディ・バンコの影響が強いもので、それは師事した画家経由で間接的に行われたと共に、彼のフィレンツェ滞在で培われたと考えられています。
    では、私が見た彼の作品を紹介しましょう。

    ファブリアーノ市立美術館です。ここに彼の作品が数点展示されています。

    「聖母子」

    「聖アントニオ・アバーテと福音書記者聖ヨハネ」

    「聖母子と四聖人」
    この作品が彼の代表作だと思います。

    「トレンティーノの聖ニコラと聖ステファノと聖アゴスティーノ」

    「聖母子と二聖人」

    マチェラータ大聖堂です。ここにも彼の作品があります。

    「玉座の聖母子と聖ジュリアーノと聖アントニオ・アバーテ」(1369)
    国立マルケ美術館、ヴァチカン美術館にも彼の作品が展示されていますが、写真がないので省略します。
    ロンドンのナショナル・ギャラリーでも彼の作品を見ました。

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