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独断と偏見で楽しむイタリア芸術

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  • from: シニョレッリさん

    2014年05月04日 10時00分57秒

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    リナッシメント芸術家(55) エウセビオ・ダ・サン・ジョルジョ

    今回は、盛期ルネサンスにペルージャ、アッシジ、スペッロなどウンブリア各地で活動した画家エウセビオ・ディ・サンジョルジョを取り上げます。

    Eusebio di San Giorgio(1465または1470ペルージャ生まれ~1539頃ペルージャで没):Ensebio di Jacopo di Cristoforo da San Giorgioとも呼ばれています。
    ヴァザーリに拠ればペルージャでピエトロ・ペルジーノに弟子入りしましたが、当時、ペルジーノ工房にラファエッロがいました。工房で修行するうちにラファエッロから大きな影響を受けたようで、若いころの彼の作品はラファエエロ風でした。このことからヴァザーリの記述は正しいとされています。
    1507年からしばらくの間、スペッロでピントゥリッキオの助手を務めた記録が残っています。親方になったのは、1509年以前と思われていますが、1509年、ペルージャの画家ギルドに登録されています。
    1520年、ペルージャのPiazza del Sopramuraに自分の工房を構えました。
    1539年の記録が残されていますが、それ以降の記録が全くないので、1539年頃にペルージャで没したとされています。
    初期の画風はラファエッロの強い影響を受けたものでしたが、1507年、ピントゥリッキオの助手を務めた頃から、ピントゥリッキオ・スタイルに次第に画風を転じて、最終的にピントゥリッキオの追随者になりました。
    では、彼の作品を見てみましょう。

    ペルージャのサンタゴスティーノ教会です。

    サンタゴスティーノ教会にある「マギの礼拝」です。
    彼単独の作品画像ですが、これ以外に見つかりません。

    スペッロです。

    スペッロのドゥオーモです。

    スペッロのドゥオーモにある、有名なピントゥリッキオの祭壇画ですが、この一部をエウセビオが描いたとされています。
    この他に私が見た彼の作品をリストアップしましょう。
    ヴェネツィア、カ・ドーロ美術館:「聖母子と天使」
    ペルージャ、国立ウンブリア美術館:「マギの礼拝」(1505)「聖母子と聖人たち」(1509)
    アッシジ、サン・ダミアーノ修道院回廊:「受胎告知(フレスコ)」(1507)「聖痕を受ける聖フランチェスコ」(1507)
    ルーブル美術館:「聖母」

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