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from: シニョレッリさん
2014年05月06日 06時15分27秒
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美術館・教会巡り(274) ペルージャ、国立ウンブリア美術館
傑作ばかり展示で、私の大好きな美術館ですが、貸し出しがお好み?なのか、お目当ての作品がないことがあるので、あるかどうか、何時もヒヤヒヤしながら入館しています。
見所一杯のプリオーリ宮です。
美術館は11月4日広場側ではなく、こちらのCorso Vannucci側(写真右)に入り口があります。
こちら側です。
1293年から1443年にかけて建設されたので、当時の状況を反映して、城塞まがいの堅固な造りです。
ここが美術館の入り口です。
ポータル・ルネッタの「三聖人」の彫刻が目立ちます。
一見に値する彫刻です。
これらの装飾を見れば、当時の繁栄ぶりが偲べます。
見とれてしまいます。
中に入ると、一段と重厚な感じがします。
階段を上ります。
これは何でしょうか? ここに置いてある理由がサッパリ分かりません。
美術館は建物の3階(日本では4階)にあります。
こちらは事務室になっています。
切符売り場はこの先にあります。
美術館内は写真NGとなっています。という事で、作品画像はWeb Gallery of Artなど外部サイトから拝借することにしましょう。
(つづく)-
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ぐら姐、
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from: シニョレッリさん
2014年05月06日 11時25分52秒
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美術館・教会巡り(274) ペルージャの国立ウンブリア美術館 (その2)
この美術館一番のお目当ては、この作品です。
ピエロ・デッラ・フランチェスカの「サンタントニオの祭壇画」(1467-69)です。
第10展示室に置かれている作品はこの1点だけで、ゆっくり心行くまでご覧ください、との美術館側の配慮が表れています。
ところがどっこい、これが貸し出し中のことがあったんですよ。成田からローマに飛んで、テルミニからアンコーナ行のICに乗り、フォリーニョでフィレンツェSMN行のRVに乗り換えてペルージャFS駅に着いてから、バスに乗って遥々チェントロに来たのに、貸出中とは酷いじゃありませんか!
この完璧な遠近法!凄いですねえ。
中央パネルの「玉座の聖母子」に惚れ惚れします。
向かって左のパネルは、「聖アントニオと洗礼者ヨハネ」です。
中央パネルに向かって右側は、「聖フランチェスコと聖エリザベツ」
「聖女キアーラ」
「聖女アガタ」
こちらは裾絵です。「子供を蘇生させる聖アントニオ」
「聖痕を受ける聖フランチェスコ」
「井戸に落ちた子供を救助する聖女エリザベツ」
裾絵でも手を抜かず、丹念に仕上げられています。
では、他の作品に行きましょう。
ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャの「聖母子と2天使」(1300‐05)
オッタヴィアーノ・ネッリの「ペルージャの祭壇画」
ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノの「聖母子」
ベアト・アンジェリコの「ペルージャの祭壇画」(1437C)
この作品も裾絵が見事です。
アンジェリコの性格を表していると思います。
この美術館は接近して鑑賞できる点が素晴らしい!
Benedetto Bonfigliの「受胎告知」(1455‐60)
ピントゥリッキオの「サンタ・マリア・デイ・フォッシの祭壇画」(1496‐98)
上の祭壇画の「聖母子」部分です。
ピントゥリッキオの「聖アゴスティーノ」(1500)
「聖ベルナルディーの物語」の組絵が8枚ありますが、そのうちの一枚がピントゥリッキオの作品です。
ペルージャで工房を構えて大活躍したペルジーノの作品が揃っています。全部で14.5点あったでしょうか。
「ピエタ」
「慰めの聖母」(1496‐98)
「テツィの祭壇画」(1500c)
「サンタゴスティーノの多翼祭壇画」(1502‐1523)の「キリストの洗礼」のパネル
「磔刑」(1502)も多翼祭壇画の一部と考えられています。
これは多翼祭壇画の裾絵の一部と考えられています。
残念ながら、このように祭壇画が分解されて各地に散逸したものが多いのです。この多翼祭壇画の中央パネルは、イギリスのヴィクトリア・アルバート博物館にあります。(下の作品)
中央パネルの「ロレートの聖母」
「キリストの変容」(1517)
これら以外に作品画像が見つかりません。
最後に私のお気に入り作品をリストアップして終わることにしましょう。
ルカ・シニョレッリ:「聖母子と聖人たち」(1517)
ピエロ・ディ・コジモ:「ピエタ」(1507-10c)
ビッチ・ディ・ロレンツォ:「サンタ・アグネスの祭壇画」(1430-40c)
ニッコロ・アルンノ:「受胎告知」(1466)
ルカ・ディ・トンメ:「聖母子と四聖人」(1370‐75c)
フィオレンツォ・ディ・ロレンツォ:「慈悲の聖母」(1476)
ベノッツォ・ゴッツォリ:「サピエンツァ・ヌオーヴァの祭壇画」(1456)
サッソフェッラート:「祈る聖母」(1660‐70c) 傑作です
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