芸術品を訪ねての旅は、落胆と安堵が付き物です。
最近の旅での最大の落胆は、メッシーナのシチリア州立美術館の臨時休館でした。

エミリア・ロマーニャ州のカルピです。
街の中心の広場に足を踏み入れて、周りを一瞥した途端、嫌な感じがしました。

ドゥオーモが大工事中で立ち入り禁止。
こんなの聞いてないよ。

もう一つの見どころのカステッロも工事中で、入城できませんでした。工事なんか、していなかったと思うけど。
と言うことで、この時のカルピは散々でした。

グアルティエーリのドゥオーモ広場です。

ドゥオーモの修復工事が終わったように見えますが、立ち入り禁止措置が未だ続けられていました。何年工事したら、終わるんだ？

イーモラのサン・ドメニコ市立美術館です。
開館時間に行きましたが、入り口の扉が施錠されていました。
納得がいかないので、観光案内所に行って、「今日は開館日で、今は開館時間の筈ですが、先ほど訪ねたら施錠されていました。今日は臨時休館ですか？』と問い合わせをしました。
親切な係員が早速美術館に電話をかけてくれました。結論は入館できました。安堵！！
事情はこうでした。入館者が少ないので、普段は不用心だから扉を施錠しているんだそうですと。施錠されていたら、普通だったら休館と思って立ち去りますよね。

この建物はイーモラの司教館です。ここに大聖堂付属博物館があって、この時間は入館出来る筈ですが、扉が開きません。
もしや、と思って、再び観光案内所に行って問い合わせをしました。

結論は、普段は扉を開けないけど、リクエストがあれば入館できる、でした。
扉を開けて貴方（つまり、私）を待っている係員がいるわ、直ぐに行ってみてください、との親切な観光案内所のマンマのお言葉でした。
扉の前にいるでしょ、あの人が私を待っていました。安堵！