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from: シニョレッリさん
2015年07月29日 09時38分12秒
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美術館・教会巡り(405) レッジョ・ネッレミリア、サン・ジョルジョ教会
Via Farniniに面して建っています。
1146年に建てられたロマネスク様式の建物が初代のサン・ジョルジョ教会です。
1610年、教会はイエズス会の管理下に置かれましたが、それを機に建物を建て替えることが決められました。
そうして、1638年に創建され、1743年に完成したバロック様式の建物が現在の教会の姿になってます。
私はロマネスク様式の教会が好みですが、富裕な人々が多かったコムーネでは、特に老朽化が進んだわけではないにも拘らず、ロマネスク様式の建物を取り壊して再建された教会が少なくありません。
今でも残っているロマネスク様式の教会は、十分に修復して維持保存に努めることが出来た大きなコムーネや、再建するだけの金がなくて今に至っている所にあるのが少なくありません。
特に、後者の場合、拝観するのが物理的に困難になるのです。一般的に交通が不便な場所にあるからです。
「竜を退治する聖ジョルジョ」の浮彫が有名なファサードです。
美術的には幾つかの見どころがあります。
クーポラと鐘楼は少し離れた場所に行かないとよく見えません。
鐘楼は1675‐1678年に建てられました。1743年建設のクーポラです。
単廊式、ラテン十字形、バロック様式の内部です。
左右の側壁に礼拝堂が設けられてます。
右側壁方向
最初に祭壇を見ました。
多翼祭壇画の変形とも言える、このような祭壇は非常に珍しいと思います。
多翼祭壇画?の後ろ、後陣に架かっているパオロ・ヴェロネーゼの作品は、多翼祭壇画?に邪魔されて良く見えません。
アレッサンドロ・ティアリーニの「聖イグナツィオと聖フランチェスコに顕現する聖母子」
スタッコ彫刻とフレスコ画で装飾された第二礼拝堂です。
ルチア・カッサリーニの「イエズス会修道女に顕現する聖母子」
イエズス会の教会にしては、地味な感じがする天井です。
クーポラの装飾も地味です。
1610年に解体が決まった初代教会にあったとされるイコンです。制作年、制作者など詳細不明です。
初代教会にあったとされている「キリストの埋葬」(詳細不明)
他にはあまり見るべきものがなさそうです。
祭壇前から見た出入口方向です。
外に出ました。
(おわり)
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