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from: シニョレッリさん
2016年01月20日 09時48分49秒
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美術館・教会巡り(442) サンティア、サンタガタ参事会教会
観光客に殆ど馴染みがないサンティアですが、この街のドゥオーモであるサンタガタ参事会教会にジローラモ・ジョヴェノーネ(ヴェルチェッリ1490‐1555)
観光客に殆ど馴染みがないサンティアですが、この街のドゥオーモであるサンタガタ参事会教会にジローラモ・ジョヴェノーネ(ヴェルチェッリ1490‐1555)の最高傑作である多翼祭壇画があります。それを見たくて、わざわざサンティアに来た次第です。
このような人に知られていない教会に素晴らしい傑作がある所が、イタリア芸術の奥の深さです。
チェントロの中心はローマ広場です。
広場に面して建つPalazzo Comunaleは修復工事の真っ最中でした。
教会も広場に面して建ってます。
5世紀頃、この地に建てられた初期キリスト教会のPieve di Santo Stefanoが前身です。その9世紀頃に奉献する聖人が聖アガタに変更され、教会の名称もPieve di Sant'Agataに変わりました。
10世紀末にバジリカ様式のPieveを取り壊し、その上に新しい教会の建物が建てられることになりました。そうして11世紀創建、二代目となるロマネスク様式の建物が12世紀に完成しました。
18世紀を迎えると建物は老朽化してしまい、再度再建されることになり、当時の有名な建築家だったGiuseppe Talucchi(1782-1863)の設計によって、1836年に完成した新古典様式の三代目となる建物が現在の教会の姿になってます。
ロマネスク様式の鐘楼は12世紀のもので、クリプタと共に2代目の教会の姿を今も留めてます。
ファサード下に柱廊があります。
柱廊の壁に描かれたフレスコ画
柱廊天井の装飾
柱廊の壁に描かれた聖人たちの殉教図
制作者、制作年などの詳細は不明です。
三代目の建物が完成した際に描かれたと思います。つまり19世紀の作品でしょう。
この部分は消去されています、何故でしょうか?
ファサードにある「サンティアの聖イグナツィオ像」
もう一つは「聖ステファノ像」
中に入りました。
(つづく)
from: シニョレッリさん
2016年01月21日 09時33分02秒
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美術館・教会巡り(442) サンティア、サンタガタ参事会教会 続き
三廊式、コリント式列柱が左右に並ぶ新古典様式の内部です。
左側廊
身廊中央から眺めた右側廊方向です。
右側廊
身廊天井のフレスコ画は、1858年に画家一家のセラッシ一族によって描かれたそうです。
主祭壇
後陣の装飾もセラッシ一族によるものです。
こちらはカルロ・セラッシの作品
こちらはジャコモ・セラッシの作品
サンティアの聖イグナツィオの礼拝堂
19世紀の作品が殆どです。
この教会の最大の見どころは、このサン・イシドーロ礼拝堂です。
サン・イシドーロ礼拝堂のルネッタに描かれた、ジローラモ・ジョヴェノーネの「玉座のキリストと4聖人」(1535c)
ジローラモ・ジョヴェノーネ(ヴェルチェッリ1490‐1555)の傑作「サンティアの多翼祭壇画」(1531)
残念ながら、向かって右上端のパネルだけが欠損してます。
これを見たくてサンティアに来たのです。
下段中央の「聖母子」
向かって下段左は「聖ロッコ」と「聖ジョルジョ」
向かって下段右の「洗礼者ヨハネ」と」聖セバスティアーノ」
向かって上段左は「聖ルチア」と「聖ステファノ」
上段中央の「聖アガタ」、その横にある「聖パオロ」
多翼祭壇画の下にあるイコンは12世紀のものですが、20世紀に修復されたそうです。
もう一つの見どころのクリプタは入り口が施錠されて入ることが出来ませんでした。
サンティアの多翼祭壇画以外では、あまり見どころが無さそうです。
作品の数は多い方です。
クーポラのフレスコ画もセラッシ一族によって描かれました。
作品の紹介はこの辺で終わりにしましょう。
主祭壇前から見た入口方向です。
外に出ました。
後陣
後陣の横にもう一つ教会がありますが、詳細不明です。
サンティアを十分満足することが出来ました。
(おわり)
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