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独断と偏見で楽しむイタリア芸術

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  • from: シニョレッリさん

    2016年04月24日 07時32分26秒

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    ウフィツィ美術館 (下)

    美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その10)

    サーノ・ディ・ピエトロの「ピエタのキリストと聖母と福音書記者聖ヨハネ」(1455‐60c)
    「コメントをする」を使用してアップを継続していましたが、写真を数多く掲載したので、重くなってきました。その解決法として、同じ題名で「トピック新規作成」しました。果たしてどうなるか、トライしてみます。

    ヴェッキエッタの「玉座の聖母子と聖人たち」(1457)

    第19展示室にやってきました。

    第19展示室の天井装飾です。

    ネロッチオ・ディ・ランディの「聖ベネデットの物語」(1480c)
    これは重複してますね、(その7)で既に触れました。

    マッテオ・ディ・ジョヴァンニの「聖母子と洗礼者聖ヨハネと聖ジローラモと天使たち」(1460‐70)
    これも重複しています。

    ジョヴァンニ・ディ・パオロの「聖母子と四聖人」(1445)
    (その7)で既に紹介済みです。
    第19展示室は、2015年2,3,6,7月の時点と2016年2,3月の時点では展示作品の相違点はなくすべて同じです。

    第20展示室です。

    20室の天井装飾です。

    以前よりも非常に見やすくなりました。作品が目線の位置に置かれてます。
    ここからは、2015年と違っている部分のみ触れることにしましょう。

    アントネッロ・ダ・メッシーナの「玉座の聖母子と二聖人」
    去年までは作品を覆うガラス版がありませんでした。

    去年は聖母子と福音書記者聖ヨハネは別々に置かれていました。

    去年は聖アウグストゥスのパネルがありませんでした。

    アンドレア・マンテーニャの「聖母子」(1488‐90)

    別名「カーヴェの聖母」と呼ばれてます。

    やはり少しづつ違ってました。

    展示室や展示作品が変わることに対する美術館の公式見解を引用してみます。
    「美術館の様相や編成は、時が経つにつれて変化するもので、見学コースが変更され、コレクションの作品数が増加(あるいは減少)することがよくある。さらに、作品の制作者の推定が変わったり、修復によって作品のイメージが違ったものとなったり、時代の美的傾向が変化して展示や整理の仕方が影響を受けると言うこともある。公共のコレクションにおいてこうした現象がしばしば見られるのは、人類の知識的活動とあいまって、美術史学と博物館学の分野においても絶え間なく進歩と変遷が生じているからである」
    だから、展示室と作品の刷新を行っているのだ、と結んでいます。

    第21展示室です。
    重複を避けるために、2015年と違っている部分のみ触れることにします。

    ジョヴァンニ・フランチェスコ・カロートの「嬰児虐殺」(1500c)
    カロートの作品といえば、先ず脳裏に浮かぶのは「漫画を持つ少年の肖像」です。ヴェローナのカステルヴェッキオ市立美術館にあった、この作品は昨年11月に盗まれて、現在行方不明となってます。容疑者が逮捕されたのですが、作品の所在が分からず、戻ってくるのか心配です。

    ジョヴァンニ・フランチェスコ・カロートの「星占いをする三賢人と聖ジュゼッペ?と福音書記者聖ヨハネ」(1500c)

    21室はチョット人気に欠けるようです。

    天井のフレスコ画が素晴らしい!

    作品だけではなく、時には天井に目を向けてやってください。

    第22展示室です。

    22室の天井装飾です。

    現在、22室は混雑しています。

    混雑の理由は、ピエロ・デッラ・フランチェスカの「ウルビーノ公爵夫妻の肖像」(1467‐70c)が展示されているからです。
    臨時的措置で22室に置かれていますが、恒久的になるかも知れません。元々は第7展示室「初期ルネサンス絵画」に置かれていました。
    それにしても旧第7展示室の傑作パオロ・ウッチェッロの「サン・ロマーノの戦い」、マザッチョの「聖母子」。マザッチョとマゾリーノの「聖アンナ・メッテルツァ」が何処にも展示されてません。

    血の気がなく青白く描かれている夫人の肖像は、夫人の死後にピエロが描いたことを示しています。

    フェデリーコ

    裏面にも描かれてます。

    裏面の二つはいずれも「勝利の寓意」となってます。

    透明感のある風景描写に見とれてしまいます。

    私が初めて、このピエロの作品を観たのは30年以上前のことですが、当時はピエロの人気はそれ程でもなかったように思います。

    ロヒール・ファン・デア・ウェイデンの「キリストの埋葬」(1460c)

    廊下に出ました。

    (つづく)

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コメント: 全14件

from: シニョレッリさん

2016年05月04日 16時12分41秒

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美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その22 最終回)

第90室にやってきました。カラヴァッジョとカラヴァッジェスキ画家の作品が展示されています。

チェッコ・デル・カラヴァッジョの「若い男(自画像?)の肖像」(17世紀中ごろ)

アルテミジア・ジェンティレスキの「アレッサンドリアの聖カテリーナ」(1615‐20)

アルテミジア・ジェンティレスキの「ユディト」(1620‐21c)
ユディトの衣裳の色が違うだけで、他は同じの「ユディト」がナポリのカポディモンテ美術館にあります。

カラヴァッジョの「イサクの犠牲」(1601‐02)

カラヴァッジョの「メドゥーサ」
これの第1作が東京上野のカラヴァッジョ展に来てますね。

「バッカス」は2月下旬、恐らく20日頃に日本に旅立ちました。

2月初旬に来た時にはありました。

後はカラヴァッジェスキ画家たちの作品が並んでます。

バルトロメオ・マンフレディの「キリストへの嘲笑」(17世紀中ごろ)

バルトロメオ・マンフレディの「カエサルへの税金」(17世紀中ごろ)

バルトロメオ・マンフレディの「教会博士との問答」(17世紀中ごろ)
バルトロメオ・マンフレディの「ローマの慈善」(17世紀前半)
ゲラルド・デッレ・ノッティの「大幸運」(1613‐14c)

ゲラルド・デッレ・ノッティの「リュート弾きがいる晩餐」(1619‐20c)

Nicolas Renier(1588-1667)の「カード・プレイヤーと占い師」(17世紀前半)

バッティステッロ(ナポリ1578‐1635)の「サロメ」(17世紀前半)

Matthias Stomer'1600c-1650c) の「受胎告知」(1635‐40)

カラヴァッジェスキ画家(リベラ?)の「聖ピエトロの解放」(1615‐20)

スパダリーノの「神の饗宴」(1625-30c)
第一、第二、第三の各廊下の展示作品を除き、以上が2016年2月と3月における、見ることが出来た全作品です。

外に出たのは閉館20分前でした。

流石に疲れました。

入り口付近には誰もいませんでした。
さて、次に去年見ることが出来て、今年出来なかった作品を思いつくままに並べてみましょう。

ジョヴァン・バッティスタ・スピネッリの「イスラエルの女たちに祝福されるダヴィデ」(1635‐40)

カラヴァッジェスキ画家の「男の肖像」(17世紀前半)

Valentin De Boulogne(1591-1630)の「賭博場」(17世紀初頭)

シモン・ヴーエの「フルート吹き」

Nicolas Tournier(1590-1638c)の「偽善者」(17世紀前半)

ルーカ・ジョルダーノの「La Carita」(17世紀後半)

マッティア・プレティの「イサクの蘇生」

カラヴァッジェスキ画家の「聖トマスの不信」(17世紀第1四半世紀)

17世紀前半の逸名画家によるバルトロメオ・マンフレディ作品の複製画

ティツィアーノの「フローラ」(1515‐20)

ジョルジョーネに帰属する「ガッタメラータ」(1510‐15)

パルミジャニーノの「サン・ザッカリアの聖母」
キリがないので、このくらいにしましょう。去年と今年で、こんなに展示作品が変わってます。
欠番となっている展示室がこれからどうなるのか、非常に楽しみです。
従来、観ることが出来て、去年と今年は見ることが出来なかった作品が数多くあります。例えば、グイド・レーニの「聖アンドレア・コルシーニの恍惚」、ティントレットやポオロ・ヴェロネーゼの作品、デューラーの「マギの礼拝」、ルーカス・クラナッハの作品です。
美術館の公式見解でも展示作品は今後とも変更すと言っているので、どうなるのか、追ってみたいと思います。
(おわり)

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from: シニョレッリさん

2016年05月04日 06時05分17秒

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美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その21)

83室にやってきました。

83室からレオナルド・ダ・ヴィンチの展示室に行けます。

レオナルドの作品を先に見ることにしました。レオナルド・ダ・ヴィンチを略して言うときは、このように「レオナルド」とするのが一般的です。「ダ・ヴィンチ」と表記されていると虫唾が走ります。
ダニエーレ・ダ・ヴォルテッラ、メロッツォ・ダ・フォルリ、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノを「ダ・ヴォルテッラ」、「ダ・フォルリ」、「ダ・ファブリアーノ」と呼びません。同じことです。

レオナルドの作品は79室に展示されていました。

83室から79室に行くことになるので、人気随一のレオナルドの作品があるにも拘らず、観ている人が少なかった。

暫くすると団体さんがやってきました。

ヴェロッキオとヴェロッキオ工房による「キリストの洗礼」

レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」
何時も驚嘆せずにいられない傑作ですね。

ドメニコ・ギルランダイオとドメニコ工房による「サン・ジュストの祭壇画」(1486c)

ペルジーノの「玉座の聖母子と洗礼者聖ヨハネと聖セバスティアーノ」(1493)

ロレンツォ・ディ・クレディの「羊飼いの礼拝」(1495‐97c)

83室に戻りました。ここはティツィアーノ作品だけが展示されています。

ティツィアーノの「病気の男の肖像」(1514)

「フローラ」は貸し出し中でした。残念!

ティツィアーノの「マルタ騎士の肖像」(1510c)

ティツィアーノの「薔薇の聖母(聖母子と聖ジョヴァンニーノと聖アントニオ・アバーテ)」(1530c)

ティツィアーノの「教皇シスト4世の肖像」(1545‐46)

ティツィアーノの「ルドヴィーコ・ベッカデッリ司教の肖像」(1552)

ティツィアーノの「キリストの復活」(1510c)

ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」(1538)

ティツィアーノの「エレオノーラ・ゴンザーガの肖像」(1536‐37)

ティツィアーノの「フランチェスコ・マリア・ローヴェレ1世の肖像」(1536‐38)

ティツィアーノの「聖マルゲリータ」(1565‐70)

88室です。83室の隣になります。

カラヴァッジョ作品があったら、そろそろ終わりです。

ロレンツォ・ロットの「聖母子と聖ジローラモと聖ジョアッキーノと聖アンナ」(1534)
大好きなロットです。

ロレンツォ・ロットの「スザンナの水浴」(1517)

ジョヴァンニ・ジローラモ・サヴォルドの「キリストの変容」(1530‐35c)

ロレンツォ・ロットの「若い男の肖像」(1505‐06)

ジョヴァン・バッティスタ・モローニの「騎士ピエトロ・セッコ・スアルドの肖像」(1563)

ジョヴァン・バッティスタ・モローニの「本を前にして座る男の肖像」(1560‐65)

ジョヴァン・バッティスタ・モローニの「詩人ジョヴァンニ・アントニオ・パンテーラの肖像」(1560‐65)

バルトロメオ・アッマンナーティの「マルス」(1559)
(つづく)

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from: シニョレッリさん

2016年05月03日 07時17分44秒

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美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その20)

第66室です。

66室はラッファエッロ作品が展示されています。この展示室が3階にあったならば、相当混雑している筈ですが、2階になったので、皆さん、お疲れで先を急がれたのか、その辺が分かりませんが、熱心に鑑賞されている方々が意外にも少ないように思いました。

ラッファエッロの「ジュリオ2世の肖像」(1510‐11)

ラッファエッロの「リンゴを持つ男(フランチェスコ・マリア・デッラ・ローヴェレ?)の肖像」(1504‐05)

ラッファエッロの「グイドバルド・ダ・モンテフェルトロの肖像」(1504‐06c)
グイドバルドの父は傭兵隊長として活躍したウルビーノ公フェデリーコ・ダ・モンテフェルトです。

ラッファエッロの「エリザベッタ・ゴンザーガの肖像」(1503‐04c)
この前の作品「グイドバルド・ダ・モンテフェルトロ」とこの作品に間にラッファエッロの「自画像」が展示されていますが、順番少し変えて作品紹介をするには理由があります。
エリザベッタはマントヴァのゴンザーガ家の出身で、グイドバルドの妻でした。ラッファエッロは如何にもつまらないという表情のエリザベッタを余すことなく描いてます。
グイドバルドは性的不能者として有名でしたが、勿論エリザベッタの間に子供は生まれませんでした。離婚の話が持ち上がりましたが、エリザベッタは断固として離婚を承知しませんでした。何故でしょうか?
エリザベッタの額のサソリは、子供を授かるためのお守りとの説があります。
こういった話を知っていると肖像画鑑賞がより楽しくなります。

ラッファエッロの「自画像」(1506c)

ラッファエッロの「ヒワの聖母」(1505‐06c)

ラッファエッロに帰属する「男の肖像」(1505‐06c)

リドルフォ・デル・ギルランダイオの「女性の肖像」(1510c)

ラッファエッロの「レオ10世とジュリオ・デ・メディチ枢機卿とルイージ・デ・ロッシ枢機卿の肖像」(1518c)

リドルフォ・デル・ギルランダイオの「肖像画のカバー」(1510c)
肖像画にカバーをかける習慣があったのでしょうか?

次は第68室です。

ペリン・デル・ヴァーガの「セレウクスの正義」(1521c)

チェッキーノ・サルヴィアーティの「羊飼いの礼拝」(1539c)

チェッキーノ・サルヴィアーティの「慈善の寓意」(1544‐48)
寓意画は分からないことが良くあります。

ラッファエッロと彼の工房による「洗礼者聖ヨハネ」(1518‐20)

ジュリオ・ロマーノの「聖母子」(1520‐22)

チェッキーノ・サルヴィアーティの「十字架を担ぐキリスト」(1547‐48)

ダニエーレ・ダ・ヴォルテッラの「嬰児虐殺」(1557)

ペリン・デル・ヴァーガの「聖母子」(1535‐40c)

ペリン・デル・ヴァーガの「ローマのPalazzo Baldassiniのフレスコ画」(1521c)

71室です。
展示室は連続しているので、68室の次が71室になるのが良く分かりません。

ロレンツォ・レオンブルーノ(マントヴァ1479‐ミラノ1537)に帰属する「寓意画」(1508‐10c)
何の寓意を示すのか分かってません。

コッレッジョの「栄光の聖母子」(1510‐12)

コッレッジョの「エジプトへの逃避途中の休息」(1517)

コッレッジョの「幼きキリストを崇める聖母」(1518‐20)

展示室の番号の付け方に感心します。

FS特急の座席番号も似てますね。

パルミジャニーノの「男の肖像」(1530c)

パルミジャニーノの「聖母子」(1525)

パルミジャニーノの「長い首の聖母」(1534‐40)
日本人ツアーのご一行は大体素通りする作品ですが傑作です。まあ、見解の相違ですね。

75室です。

セバスティアーノ・デル・ピオンボの「フォルナリーナの肖像」(1512)

セバスティアーノ・デル・ピオンボの「アドニスの死」(1512)

ジョルジョーネの「ソロモンの判決」(1505c)
ジョルジョーネは日本人に人気が無いですね。どうしてでしょうか?

ジョルジョーネの「モーゼの火の試練」(1505c)
(つづく)

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from: シニョレッリさん

2016年05月02日 10時47分15秒

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美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その19)

第60展示室です。

ジョヴァンニ・デイ・ロレンツォ・ラルチアーニの「幸福の寓意」(1520-25c)

ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォ・ラルチアーニまたはロッソ・フィオレンティーノの「若い女の肖像」(1510c)

ロッソ・フィオレンティーノ?の「若い男の肖像」(1512-13)

ロッソ・フィオレンティーノの「聖母子と聖人たち」(1518)

ロッソ・フィオレンティーノの「音楽天使」(1521)

ロッソ・フィオレンティーノの「エテロの娘たちを守るモーゼ」(1523)

第61室です。

この展示室も傑作ばかりです。

アンドレア・デル・サルトの「紡錘の籠を持つ女」(1514‐15c)

ピエル・フランチェスコ・ディ・ヤコポ・フォスキの「音楽家の肖像」(1525-30c)

ポントルモの「アダムとエヴァ」(1518-20)
ポントルモの「洗礼者聖ヨハネの誕生」(1526-27c)

ポントルモの「コジモ・デ・メディチの肖像」(1519-20)

ポントルモの「マリア・サルヴィアーティの肖像」(1540c)

ポントルモの「聖アントニオ・アバーテ」(1520c)

ポントルモの「聖母子と聖ジョヴァンニーノ」(1527-28)

ポントルモの「エマオの晩餐」(1525)

ポントルモの「洗礼者聖ヨハネの誕生」(1526-27)

61室の次が64室でした。62室と63室は欠番?

この辺になると鑑賞者が随分少なくなります。

ブロンズィーノの「受胎告知」

ブロンズィーノの「リュートを持つ若い男の肖像」(1532c)

ブロンズィーノの「ルクレツィア・パンチャティキの肖像」(1540-41)
この肖像画は有名です。

ブロンズィーノの「嘆き」(1529)

ブロンズィーノの「パンチャティキの聖家族」(1540c)
バルトロメオ・パンチャティキが注文したのが画題の由来です。

ブロンズィーノの「バルトロメオ・パンチャティキの肖像」(1540-41)

ブロンズィーノの「小さなモルガンテの肖像」(1553)
裏面にも描かれてます。

裏面の「小さなモルガンテの肖像」(1553)

次は第65展示室です。

65室はブロンズィーノに拠るメディチ家の人々の肖像画の展示が中心です。

ブロンズィーノの「ダンテ」(1532-33)
個人所有の寄託作品です。

ブロンズィーノの「コジモ1世の肖像」(1543-46)

ブロンズィーノの「本を持つ少女(ジュリア・デ・メディチ?)の肖像」(1542-45)

ブロンズィーノの「ジョヴァンニ・デ・メディチの肖像」(1545)

ブロンズィーノの「エレオノーラ・ディ・トレドと息子ジョヴァンニの肖像」(1545c)
エレオノーラはコジモ1世の妻で沢山の子供を産みました。彼女の持参金でピッティ宮を購入しました。これは超有名な肖像画です。
彼女の棺桶を開けたところ、この衣裳を着た遺体が見つかりました。

ブロンズィーノの「ビア・デ・メディチの肖像」(1542c)
コジモ1世の庶子です。

ブロンズィーノの「マリア・デ・メディチの肖像」(1551)
コジモ1世とエレオノーラの娘です。

ブロンズィーノの「フランチェスコ・デ・メディチの肖像」(1551)
1574年、フランチェスコはトスカーナ大公になりました。フランチェスコの愛妻が美女との誉れ高いビアンカ・カッペッロです。
(つづく)

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from: シニョレッリさん

2016年05月01日 08時56分07秒

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美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その18)

何となく苦痛だった外国人画家たちの展示室が漸く終わって、第56展示室に来てホッとしたのを覚えています。
この展示室にある作品は、全てローマ時代の本物の彫刻です。
中々終わりませんね、焦ってます。急がなくては。

「足に刺さったトゲを抜く少年」(紀元前1世紀)

「パンサーとディオニシス」(2世紀前半)

「アフロディーテ(愛と美の女神)」(1世紀)

「雷に打たれたプット」(1世紀中ごろ)

「ニオベの息子」(2世紀前半)

「弓を持つアモーレ」(2世紀中ごろ)

「戯れるアモーレ」(2世紀)

「ヘラクレス」(2世紀)

「奏でるアポロン」(2世紀初頭)

「ゼウス」(2世紀末)

第57室はアンドレア・デル・サルトとポントルモです。

アンドレア・デル・サルトの「古典的な3場面」(1513c)
3枚の作品でセットになってます。

アンドレアは単色で描く達人です。

それを端的に物語るのがスカルツォの回廊です。

ポントルモの「兵士」
ポントルモの師匠がアンドレア・デル・サルトです。

ポントルモの「嬰児虐殺」(1513)
上の「兵士」と2枚一組になってます。

第58室もアンドレア・デル・サルトです。

アンドレア・デル・サルトの「ペトラルカの本を持つ若い女の肖像」(1528c)

アンドレア・デル・サルトの「ハルピュイアの聖母」(1517)
サイズが大きな作品です。

ハルピュイアとは、聖母が載っている台座に描かれたチョット変なものがありますが、これがハルピアです。ハルピアの複数がハルピュイアです。

アンドレア・デル・サルトの「聖ヤコポと2少年」(1528c)

アンドレア・デル・サルトの「ヴァッロンブロザーナの祭壇画」(1528)
2つのパネルが欠落しています。

「2天使」

「聖ミケーレと聖ジョヴァンニ・グアルベルト」

「洗礼者聖ヨハネと聖ベルナルド」

裾絵の4場面は、それぞれの聖人のエピソードが描かれてます。




第59展示室です。
ここまで、未だオープンしていない展示室が幾つかありましたが、展示室の刷新が完了すると、全ての展示室で作品展示が行わる筈です。そうなると展示作品が大幅に増えそうです。

ドメニコ・プリーゴの「ピエトロ・カルネセッキの肖像」(1527c)

フランチャビージョの「若い男の肖像」(1514)

アンドレア・デル・サルトの範疇にある「レダと白鳥」(1512-13c)

バキアッカの「十字架降下」(1518-20c)

バキアッカの「カイファの前のキリスト」(1540)

バキアッカの裾絵です。多翼祭壇画の裾絵と考えられてますが、裾絵以外のパネルが消失していて詳細不明です。

裾絵は「聖アカシオの物語」です。
聖アカシオという聖人は馴染みがなく分かりません。


59室はこれで終わりです。
(つづく)

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from: シニョレッリさん

2016年04月30日 11時29分08秒

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美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その17)

Fans Wouters(Lierro 1612- Anversa 1659)の「ヴィーナスとアリアドネ」(1645c)
引き続き外国人画家に拠る作品です。

アントン・ヴァン・ダイクの「ジャン・ドゥ・モンフォールの肖像」(1628c)

ルーベンスの「樽の上のバッカス」(1635-40c)

Jan Guillaume Carlier (Liegi 1638-1675)の「アレッサンドロとロッサーネ」(1665c)

ヤン・ブリューゲル(子)に帰属する「大地と水の寓意」(1650‐60)

ポール・ブリルの「港の景観」(1617)

Monsu Montagna (Anversa 1608-1660)の「時化の船」(1630-40)

ポール・ブリルの「漁師がいる風景」(1595‐1600)

David Teniers Il Giovane (Anversa 1610-Bruselles !690)の「聖ピエトロ」(1651‐58c)

David Teniers Il Giovaneの「調理場」(1640)

ヤン・ブリューゲル(子)の「空気と火の寓意」(1650‐60)

Francois-Xavier Fabre (Montpellier 1766-Parigi 1837)の「アルバニー伯爵夫人の肖像」(1793)

Jean-Marc Nattier (Parigi 1703-1770)の「Maria Zefferina di Francia」(1751)

おいsFranciBoucher (Parigi 1703-1770)の「幼きキリストと聖ジョヴァンニーノ」(1758)

Jean-Etienne Liotard(1702-1789)の「マリー・アドレードの肖像」(1753)

Jean-Baptiste-Simeon Chardin (Parigi 1699-1779)の「羽根つき遊びをする少女」(1740c)

Nocolas De Largilliere (Parigi 1656-1746)の「女の肖像」(1710)

Jean-Baptiste Pillement (Lione 1728-1808)の「港」(1781以前)

Claude-Joseph Vernet (1714-1789)の「漁師と滝」(1743-48)

ヴェラスケスの「自画像」(1643-45)

フランシスコ・ゴヤの「マリア・テレザ・ヴァリアグリカの騎馬像」(1783)

リベラの「聖ジローラモ」(1626-34)

フランシスコ・ゴヤの「チンチョン伯爵夫人マリア・テレザの肖像」(1783)

17世紀のスペインの逸名画家による「静物画」(1620-30)

エル・グレコの「福音書記者聖ヨハネと聖フランチェスコ」(1600c)

Luis De Morales (1509-1586)の「十字架を担ぐキリスト」(1560c)

Antonio De Pereda(1611-1678)の「虚飾の寓意」(1660‐70c)
(つづく)

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from: シニョレッリさん

2016年04月30日 08時41分00秒

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美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その16)
階段を下りて2階に移りました。
近年、2階展示室の充実が著しいものがあり、行く度に新たにオープンされた展示室の展示作品に魅せられます。
しかしながら、(その16)で取り上げるのは、私の好みの範疇外の外国画家たちの作品なので、忍従あるのみです。

「ディアナ」(ローマ時代彫刻の複製 制作者不明)

バッチョ・バンディネッリの「ラオコーン」の複製作品
本物はヴァチカン美術館にあります。

「イノシシ」(1世紀)の複製彫刻(制作者不詳)

Frans Van Mieris Il Vecchio(Leida 1635-1681)の「自画像」(1676)

Pieter Cornelisz Van Slingelandt(leida 1635-1681)の「シャボン玉遊び」(1661)

Gerrit Dou (leida 1613-1675)の「ドーナツ売り」(1650‐55c) 
Fans Van Mieris Il Vecchioの「テーブルの老人夫婦」(1650‐55c)

Jan Steen (Leida 1626-1689)の「昼餐」(1650‐60)

Gabriel Metsu (Leida 1629-Amsterdam 1667)の「犬と遊ぶ少年と楽器を奏でる女」(1660‐65c)

Gabriel Metsuの「淑女と紳士」(1660‐65c)

Gerrit Douの「夜学校」(1660‐65)

Gerrit Douの「自画像」(1658)

Gaspar Netscher (Heidelberg 1639-L'Aia 1684)の「調理器具を洗う女」(1664)

Gaspar Netscherの「リュートを弾く女」(1668)

レンブラントの「若い音の肖像」(1639c)

レンブラントの「老人の肖像」(1665)

Godfried Schalcken (Made 1643-L'Aia 1706)の「自画像」(1695)

Jacob Isaaksz. Van Ruisdael (Haarlem 1628/29-Amsterdam1682)の「荒天の風景」(1660‐70c)

Bartholomeus Van Douven (Duesseldorf 1688-1726)の「Allegoria degli Elettori Palatini」(1722)

ルーベンスの「イザベラ・ブラントの肖像」(1626c)

アントン・ヴァン・ダイクの「カルロス5世の騎馬像」(1621-27)

アントン・ヴァン・ダイクの「マルグリート・ドゥ・ロレーヌの肖像」(1634)

ルーベンスの「自画像」(1628c)

ルーベンスの「ユディト」(1626-34)

Pieter Boel (Anversa 1622-Parigi 1674)の「鶏を威嚇する鷹」(1650‐60c)

Artus Wolfordt (Anversa 1581-1641)の「若い女性たちの水浴」(1620c)

Jan Van Dalen Iに帰属する「バッカス」(1630-50c)
(つづく)

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2016年04月29日 09時11分18秒

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美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その15)

第41展示室です。

41室におけるボッティチェッリ作品の展示は一時的なものと聞いてますが、今後どうなることでしょうか。

ボッティチェッリの「キリストの鞭打ち」(1500-10)

この場所に「マギの礼拝」が展示されていましたが、東京都美術館で開催中にボッティチェッリ展に貸し出し中なので、その代わりに「キリストの鞭打ち」が展示されていたのです。
こんなことが出来るのは、ウフィツィ美術館が非常設展示のボッティチェッリ作品を保有しているからです。
ウフィツィ美術館保有の非常設展示作品全てを網羅したWebサイトがあります。我々が美術館で見ることが出来る作品、つまり常設展示ですが、作品数から言えば、非常設展示作品の方が多いのです。
ただ、非常設展示作品を常設展示にして欲しいと言いたい所ですが、それを言うことが出来ません。体力的に今の常設展示作品を観るだけで限界だからです。

ボッティチェッリの「マニフィカトの聖母」(1483c)

ボッティチェッリの「ヴィーナス誕生」(1484c)
この作品が日本に来ることはないでしょうね。
ボッティチェッリの「春」(1482c)
「ヴィーナス誕生」と「春」はヴィッラ・メディチにありましたが、そこに住んでいたカテリーナ・スフォルツァと孫の、後のコジモ1世が毎日これらを見ていたんですね。

ボッティチェッリの「カルバリーへの道」(1500-10)

この場所に「誹謗」が展示されていたのです。「誹謗」は東京で出張展示されていました。今は戻されていると思います。

ボッティチェッリの「ホロフェルネスの胴体の発見」(1470‐75)と「ユディトの帰還」(1470‐75)

ヒューホ・ファン・デル・グースの「ポルティナーリのトリプティク」(1476‐78c)の中央パネル
大きなトリプティクなので、全体の写真がうまく撮れません。

トリプティクの、向かって左

向かって右

ボッティチェッリの「メダルを持つ男の肖像」(1475‐76)

ボッティチェッリの「サンタブロージョの祭壇画」(1467‐69c)

ボッティチェッリの「ロッジアの聖母」(1465‐70)

この場所に「パラスとケンタウロス」がありましたが、この時(2016年3月)はロンドンに貸し出し中でした。

ボッティチェッリの』ザクロの聖母」(1465‐70)

42室の展示は、作品を紹介する説明板がありませんでした。

沢山の彫刻が展示されてます。

彫刻は説明板がないとお手上げです。

再度、第三廊下に出ました。

多分、ここは一時的な展示室と思います。
2009年の公認ガイドブックを見ると、写真に扉が写ってますが、その扉の先にも展示室がありました。

ピエル・デル・ポッライオーロに帰属する「婦人の肖像」(1480‐85c)

アルブレヒト・デューラーの「父の肖像」(1490)

ハンス・メムリンクの「男の肖像」(1490c)

ハンス・メムリンクの「手紙を持つ男の肖像」(1475‐80c)

ハンス・メムリンクの「聖ベネデット」(1487)

アントニオ・デル・ポッライオーロの「ヘラクレスとヒュドラ、ヘラクレスとアンタイオス」(1475c)

パオロ・ウッチェッロの「聖モナカ」(1432-35c)

マゾリーノとマザッチョの「聖アンナ・メッテルツァ」(1424-25c)
ルネサンス初期における極めて重要な作品です。

ベアート・アンジェリコの「聖母戴冠」(1434-35c)

マザッチョの「聖母子」(1426c)

これも西洋絵画史上、重要な作品です。

ドメニコ・ヴェネツィアーノの「サンタ・ルチア・デイ・マニョーリの多翼祭壇画」(1445-47c)
多翼祭壇画は分解されて世界各地の美術館にあります。マニョーリのサンタ・ルチア教会の主祭壇を飾っていたのが画名の由来です。

上記作品の浮彫(詳細不明)

パオロ・ウッチェッロの「サン・ロマーノの戦い」(1438c)

ボッティチェッリの「聖母子」(1469‐70c)

Maestro dei Ritratti Baroncelliの作品です。

(つづく)

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2016年04月28日 14時24分34秒

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美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その14)

写真左の入り口から次の展示室に入室しました。

室内中央に彫刻が1点だけ置かれています。

ローマ時代の彫刻「眠るアリアドネ」(2世紀)
所で写真右上にカップルが写ってますね。第一廊下の最後の展示室の5部屋くらいから、私とほとんど一緒でした。私は全作品の写真を撮りたいと思いながら展示室を回っているので、当然回るスピードは遅くなっていました。
カップルですが、上の写真でもお分かりのように接吻しているでしょ。各展示室で美術鑑賞はそっちのけで抱擁、接吻を繰り返していたので、私のスピードと同じだった訳です。
気が散って、気になって困りました。
写真が解禁になってから、展示室に係員や監視員があまりいなったことも影響しているのでしょうか?

フラ・バルトロメオの「教会への出現と幼きキリストへの崇拝」(1497c)
表と裏の両面に描かれてます。

裏面はフラ・バルトロメオの「受胎告知」

フラ・バルトロメオの「Portia」(1495c)

フラ・バルトロメオの「聖ベルナルドの幻視」(1504‐07)

マリオット・アルベルティネッリの「ご訪問の祭壇画」(1503)
裾絵を見てみましょう。

「受胎告知」

「幼きキリストへの崇拝」

「割礼」

ジュリアーノ・ブジャルディーニの「授乳の聖母」(1518c)

フランチェスコ・グラナッチの「監獄へ連行される聖ジュゼッペ」(1515c)

フランチェスコ・グラナッチの「ファラオに父と兄弟を紹介する聖ジュゼッペ」(1516-17)

ミケランジェロの「ドーニのトンド」(1506‐08c)
以前は第25室にありました。

アンドレア・デル・サルトの「我に触れるな」(1509-10)

フランチャビージョの「泉の聖母」(1510c)

フランチャビージョの「聖母子と洗礼者聖ヨハネと聖ジョッベ」(1516)

Alonso Berrugueteの「聖母子」(1513-14c)
Alonsoはスペインの画家です。

Alonso Berrugueteまたはフランチェスコ・ベンボの「サロメ」(1518c)

マルコ・ベネフィアル(ローマ1684‐1764)の「嬰児虐殺」(1730)

ソドマの「聖セバスティアーノの殉教」(1525)

ソドマの「聖母子と聖人たち」(1525)

ルーカ・ジョルダーノの「ガラテアの勝利」(1674‐77c)

展示が大幅に変わりました。
「眠るエルマクロディト(両性具有者)」(1-2世紀)
この作品はもっと汚れていましたね。以前は17展示室にあったと思います。

フィレンツェ派逸名画家による「幸福の寓意」(16世紀末)

ブロンズィーノの「公衆の幸福の寓意」(1567‐68c)

ヤコポ・リゴッツィの「幸福の寓意」(1580年代)
フィレンツェ派逸名画家による「フランチェスコ1世の肖像」(1570c)

フォンテーヌブロー派逸名画家による「入浴する2人の女」(16世紀第4四半世紀)

ヤコポ・リゴッツィの「ヴィルジニア・デ・メディチの肖像」(1586c)

詳細不明

第三廊下に出ました。
(つづく)

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from: シニョレッリさん

2016年04月27日 08時22分46秒

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美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その13)

第32室はローマ時代の彫刻の展示です。絵画は写真の1枚だけです。少し前までは、彫刻の展示は滅多に開かない第1展示室と第17展示室のエルマフロディトの間、それに廊下だったと思います。この展示室は新しく設けられたものでしょう。

「アナクレオンの胸像」(1-2世紀)

ローマ時代の彫刻(2世紀中ごろ)

「Sofocieの彫像」(2世紀)

「デイオニシスに捧げられた祭壇」(1世紀末)

「男の彫像」(1世紀)

「テオプロポの葬儀用祭壇」(2世紀後半)

「アルチビアーデの彫像」(1世紀)

「デモステネスの彫像」(2世紀)

「執政官の彫像」(2世紀)

「ソフォクレスの彫像」(2世紀)

パオロ・アネージ(ローマ1697‐1773)の「ヴィッラ・メディチ」(1764c)
この作品がこの展示室に置かれている理由が分かりません。

「メネーディの踊りの浮彫」(紀元前1世紀末)

「ディオニシスの光景の浮彫」(1世紀前半)

「馬の浮彫」(アウグストゥスの治世期)

「生贄として捧げられる雄牛の浮彫」(2世紀前半)

「アリストテレスの胸像」(2世紀)

「ソクラテスの彫像」(アウグストゥスの治世期)

「Altare di Caius Iulius Phoebus Rufioninus」(1世紀末—2世紀初頭)

「アラートの彫像」(1-2世紀)

「エルピスの葬儀用祭壇」(2世紀第3四半世紀)

「クリシッポの彫像」(1,2世紀)

「ソローネの彫像」(1-2世紀)

「ホードの葬儀用祭壇」(1世紀末)

「ソローネの彫像」(1-2世紀)

展示物が多く、全部の紹介は出来ません。

「アラ・パチスの浮彫」の複製(16-18世紀)

「ペルセフォーネの石棺」(160‐180)

「サティーロの彫像」の複製(17世紀)

「アラ・パチスの浮彫」の複製(16-18世紀)

「アラ・パチスの浮彫」の複製(16-18世紀)

第三廊下に出ました。
(つづく)

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from: シニョレッリさん

2016年04月26日 15時24分00秒

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美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その12)

第28展示室です。

人気がある展示室です。

フィリッポ・リッピの「聖母子と天使」(1460‐65c)
聖母のモデルは禁断の恋の相手である修道女だったルクレツィア・ブーティとされてます。修道士画家フィリッポとルクレツィアとの間に娘と息子が産まれましたが、幼きキリストのモデルが息子で、後に画家となったフィリピーノです。
聖母子の背後に描かれた風景は、後にレオナルド・ダ・ヴィンチに大きな影響を与え、レオナルドが取り入れることになった風景へと繋がったと言われてます。

15世紀後半のフィレンツェ派逸名画家による「老いた男の肖像」(15世紀第4四半世紀)

フィリピーノ・リッピの「マギの礼拝」(1496)

フィリピーノ・リッピの「悔悛の聖ジローラモ」(1493‐95)

フィリピーノ・リッピの「玉座の聖母子と洗礼者聖ヨハネと聖ヴィットーレと聖ベルナルドと聖ザノービ」(1485‐86)

フィリピーノ・リッピの「幼きキリストへの崇拝」(1475‐80c)

ピエロ・ディ・コジモの「アンドロメダの解放」(1510‐15c)

ピエロ・ディ・コジモの「キリストの御託身」(1500‐05)
これで第28室が終わりです。フィリッポ・リッピの展示作品が1点だけとは納得がいきませんでした。
ただ、去年の早春と夏にはリッピの作品が展示されていました。それらについては既に(その5)で触れたとおりです。ご興味のある方は(その5)をご参照願います。

次が第30展示室になってます。第29室が飛んでしまって、28室から30室になっていました。
そう言えば、リッピの自画像が描かれている「聖母戴冠」やコジモ・ディ・メディチが注文した「ノヴィツィアートの祭壇画(玉座の聖母子と四聖人」などが見当たりませんでした。
展示室と展示作品の刷新中なので、このような事が生じるのでしょう。

入荷してもお目当ての作品が貸し出しでもなく、修復中でも無く観ることが出来ないとは辛いものがあります。

ロレンツォ・ディ・クレディの「聖母子と聖ジョヴァンニーノと2天使」(1500-20c)

ロレンツォ・ディ・クレディの「ヴィーナス」(1490c)

「Torso del Doriforo」(1世紀前半)
第30室にある理由が分かりません。

ロレンツォ・ディ・クレディの「幼きキリストへの崇拝」(1505‐15c)

ロレンツォ・ディ・クレディに帰属する「男の肖像」(1490c)

ロレンツォ・ディ・クレディの「受胎告知」(1480‐85c)
これで30室が終了です。

第31展示室です。

私が大好きなルーカ・シニョレッリの作品があるので、ワクワクしました。

ルーカ・シニョレッリの「聖家族」(1485‐90c)

聖母の髪の毛

細密描写ですね。

ぐちゃぐちゃと書いているように見えます。

書いてある文字が読めるそうです。

他の画家も書物を描くときは文字が読めるように描くのが普通だったそうです。驚きです。

ルーカ・シニョレッリの「肥沃と豊穣の寓意」(1500‐02c)

ルーカ・シニョレッリの「モンテプルチャーノのミゼリコルディアの裾絵」(1492‐96c)
プレデッラの各場面を見てみましょう。

「受胎告知」

「ご誕生」

「マギの礼拝」

ルーカ・シニョレッリの「磔刑とマグダラのマリア」(1502‐05c)

ルーカ・シニョレッリの「コルトーナの祭壇画の裾絵」(1510c)
プラデッラの各場面を見てみましょう。

「最後の晩餐」

「ゲッセマネ園のキリストの苦悩」

「キリストの鞭打ち」

ルーカ・シニョレッリの「聖母子と洗礼者ヨハネと2預言者」(1490c)

ルーカ・シニョレッリの「聖母子と三位一体と聖人たち」(1510c)

中々充実した展示でした。

(つづく)

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from: シニョレッリさん

2016年04月25日 17時24分33秒

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mariaさん、

最初の放送を見ながら録画したのですが、熊本地震の真っ最中の時で、地震発生のテロップが何回も入って、録画したものを見直す気になれなかったので、昨夜の再放送も録画しました。

NHKは何時も俳優やらの狂言回しを番組に使うので、焦点がボケてしまうのが難点です。あの番組では美術好きの俳優井浦新と写真家のアミタマリが邪魔で、余計なことや的外れのことを言わせて視聴者を戸惑わせていると思いました。

石鍋真澄先生、宮下規久朗先生、川瀬佑介先生の御三方だけの出演にすれば、より分かり易かったと思います。

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from: mariaさん

2016年04月25日 14時43分36秒

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シニョレッリ様、

昨夜のNHK Eテレ、カラバッジョの番組を見ました。(番組は再放送でしたが、初めて見ました) 絵を再見したい気持ちもありましたが、私が絵から受けた強烈な印象が何なのか? 言葉では何と表現出来るのか? それが知りたいと思ったからです。
しかし、答え(出演者のセリフから)は見つかりませんでした。もう少し、いろんな事を時間をかけて勉強していきたいと思います。
いつも、色々な解説をありがとうございます。大変感謝申し上げます。
長文、失礼致します。

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from: シニョレッリさん

2016年04月25日 09時32分12秒

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美術館・教会巡り(460) ウフィツィ美術館 (その11)

第一廊下が終了しました。廊下にも区別するために第一、第二、第三と名付けっれてます。

廊下上部にメディチ家の人々の絵画が展示されてます。生前中の肖像画が少なくて、死後に制作されたものが多いようです。こちらはカテリーナ・デ・メディチです。

第二廊下です。

第二廊下の窓越しに見えるヴェッキオ宮です。

もう少し晴れていれば、と思いました。

カメラ持参の入館者の殆どの方がこのアングルの写真を撮ってます。

第三廊下です。こちらの展示室も大幅に変わってます。

第25展示室です。

第三廊下に入ると、どうしても疲れ気味となるので、鑑賞がおざなりになりがちなので、気を引き締めて頑張ります。

ドメニコ・ギルランダイオの「マギの礼拝」(1487)

ビアージョ・ディ・アントニオ・トゥッチの「公正の寓意」(1470‐75c)

ドメニコ・ギルランダイオとギルランダイオ工房による「玉座の聖母子と2天使と聖人たち」(1480‐85)

アレッソ・バルドヴィネッティの「受胎告知」(1457c)

アレッソ・バルドヴィネッティの「カファジョーロの祭壇」(1453c)

この展示室も見やすくなりました。

コジモ・ロッセッリの「玉座の聖母子と2天使と聖二コラと聖アントニオ・アバーテ」(1468‐70c)

ゲラルド・ディ・ジョヴァンニの「玉座の聖母子と聖フランチェスコと聖人の司教(特定できません)と洗礼者聖ヨハネとマグダラのマリア」(1470‐75c)

コジモ・ロッセッリの「マギの礼拝」(1475c)

バルトロメオ・ディ・ジョヴァンニの「マウロ修道士」(1485‐90c)
バルトロメオはギルランダイオ工房にいた画家です。ドメニコ・ギルランダイオの助手を務めることが多かったのですが、時には親方に代わって制作しました。

バルトロメオ・ディ・ジョヴァンニの「毒入りワインを勧められる聖ベネデット」(1485‐90c)

Maestro di Marradi(フィレンツェで1490年と1515年に活動記録)の「キリストの逮捕」(1500-10)

ヤコポ・デル・セッライオの「アッスエーロの晩餐」(1485‐90c)

ヤコポ・デル・セッライオの「ファスティ女王の晩餐」(1485‐90c)

ヤコポ・デル・セッライオの「マルドケロの勝利」(1485‐90c)

第27展示室に移ります。

ツアーの一行が足を止めない展示室ですね。

ペルジーノの「若い男の肖像」(1494c)

ペルジーノの「ゲッセマネ園の苦悩」(1492c)

フィオレンツォ・ディ・ロレンツォの「聖ヴィンチェンツォ・フェレール」(1490c)

フィレンツェ派逸名画家による「祈る聖母」(1500c)

ペルジーノの「フランチェスコ・デッレ・オペーレの肖像」(1494c)

ペルジーノの「ピエタ」(1493‐94c)

ペルジーノの「磔刑」(1492c)

ジローラモ・ジェンガの「聖セバスティアーノの殉教」(1510‐15c)
(つづく)

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