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from: シニョレッリさん
2016年06月16日 17時58分49秒
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修復
私「シニョレッリ」のプロフィール写真は、ルーカ・シニョレッリが1504年に制作した「マグダラのマリア」です。
これです。
この作品画像は外部サイトから拝借したものですが、修復前のものです。修復が行われたのは2012年頃でしたが、当時は写真撮影が禁止されていたので、私の写真がありません。だから、外部サイトから拝借したのです。
この作品は、オルヴィエートのドゥオーモ付属博物館にあります。
これが修復後の作品の写真です。(2015年頃から写真撮影が解禁となりました)
空の色など随分違った感じがします。制作当時の空の色はこうだったそうで、絵の具の経時変化によって、修復前の赤っぽい色に変色したという研究結果に基づき修復が行われました。
全体の印象も修復前と修復後では随分感じが違います。修復前の姿に慣れてしまっている私としては、修復の価値というものが中々分からないのです。
コメント: 全1件
from: シニョレッリさん
2016年06月17日 15時50分46秒
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「修復」の続きです。
今回はウルビーノのサン・ジョヴァンニ・バッティスタ祈祷所を取り上げます。
先ずはファサードです。修復前のファサードです。
14世紀に建てられたファサードですが、近代になって改築されたものです。
これは2014年2月に撮った写真です。ご覧のようにファサードに覆いがかけられていました。
修復中と分かりますが、具体的に何処が修復されているのかについては、覆いがあるので窺い知れませんでした。
これは2016年5月に撮った写真です。
修復前後で形状、構造は全く変化が認められません。修復後では外壁が修復前よりも白っぽく磨かれたようになっていたので、外壁の表面を削り取り洗浄したと思いました。修復と言ってもごくマイナーなものであったことが分かります。
では、内部はどうでしょうか。
この祈祷所はサリンベーニ兄弟によって描かれたフレスコ画で有名ですが、正にそのフレスコ画の修復の真っ最中でした。
フレスコ画のイタミがある箇所に直接絵筆で描き加えているようです。
修復が既に終わった箇所です。
2016年5月に撮った写真ですから、フレスコ画の修復後ということになります。
修復前の写真があると良いのですが、当時は写真撮影が禁止されていたので私の写真がありません。外部サイトで探しましたが、見つかりませんでした。
修復前は色あせてぼんやりした感じでしたが、修復後は色鮮やかで鮮明になりました。修復前の状態を知っている者としては、ちょっとやり過ぎの修復と感じました。
フレスコ画の修復に於いて、フレスコ技法は採用できません。漆喰を塗ってから、それが乾かないうちに一気に書き上げるのがフレスコ技法です。原画の上に漆喰を塗るなんて暴挙ですから。
そうなるとフレスコ画の痛んだ場所の上に直接絵の具を塗って修復するよりありません。そうなるとフレスコ独特の色調から離れて、色鮮やか鮮明になってしまうのは仕方がないのです。
修復無しでは作品の維持保存は不可能ですが、修復作業を経ると少し違った感じになってしまうと思います。
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