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from: シニョレッリさん
2016/09/06 15:58:51
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美術館・教会巡り(489) ヴィテルボ、サン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会
バロック美術の宝庫として見逃せないのがサン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会です。
城壁内のほぼ真ん中にあります。地元ではゴンファローネ教会と呼ばれるようです。
12世紀頃の記録によって確認されるサン・ジョヴァンニ・バッティスタ祈祷所が前身です。
1561年、バーニョレージョの聖ボナヴェントゥーラによって設立されたゴンファローネ同信会が祈祷所を活動拠点として定めたのです。
所が祈祷所は手狭で不便だったので、1664年、祈祷所を取り壊し、その上に新しい建物の建設が決定され、主にゴンファローネ同信会が資金負担することになりました。
そうして、ボッロミーニの弟子ジョヴァンニ・マリア・バレッタの設計によって、1665年に創建され、1726年に完成したバロック様式の建物が現在の姿となってます。
単廊式、バロック様式の内部です。
左右の側壁に礼拝堂が設けられてます。
内陣中央から眺めた右側壁方向です。
実は単純な単廊式の構造ではありません。非常にユニークな構造をしてます。
8番が主祭壇です。後陣の後方に広い空間が設けられ、主祭壇のすぐ後ろに第二祭壇と言うべきものがあります。
内陣天井のフレスコ画は、ヴィンチェンツォ・ストリジェッリの「エンピーレオ(天空)」(1756)
主祭壇は二コーラ・サルヴィの手になるもので、彼の代表作(1746)として有名です。
内陣と後陣を隔てる壁にもフレスコ画が描かれてます。
アントン・アンジェリ・フラスキの「ヘロデ王の前に立つ洗礼者聖ジョヴァンニ(ヨハネ)」(1756)
主祭壇画は、ジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリの「キリストの洗礼」(1649)
主祭壇の裏側にも祭壇があります。
広い後陣の天井に描かれたフレスコ画は、ジュゼッペ・ローザの「洗礼者聖ジョヴァンニの誕生」(1747)
後陣の壁の装飾もジュゼッペ・ローザの作品(1748c)
後陣のルネッタに描かれたフレスコ画は、ジュゼッペ・ローザの「全能の神」(1747)です。
ドメニコ・ルッチに帰属する「受胎告知」(18世紀中ごろ)
ドメニコ・ルッチの「啓示を受ける聖ボナヴェントゥーラ」(18世紀)
ジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリの「慈悲の聖母」(1649)
同じ「慈悲の聖母」が壁にも描かれています。こちらの制作者もロマネッリです。
セバスティアーノ・カレッリ・ダ・モンテフィアスコーネの「信奉」(1772)
セバスティアーノ・カレッリ・ダ・モンテフィアスコーネの「科学」(1772)
ジュゼッペ・ローザの「キリストの説教」
聖歌隊席上のフレスコ画は、ジュゼッペ・ローザの「洗礼者聖ジョヴァンニの斬首」
バロック芸術を堪能しました。
外に出ました。
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