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from: シニョレッリさん
2023年05月23日 06時12分27秒
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持参金
イタリアの街巡りをしていると、時々立派な女子修道院を見かけます。それらの建設された経緯を調べると、娘(多くは三女以降の娘、長女と次女は持参金付きで嫁入
イタリアの街巡りをしていると、時々立派な女子修道院を見かけます。
それらの建設された経緯を調べると、娘(多くは三女以降の娘、長女と次女は持参金付きで嫁入りさせた)の持参金を捻出できないので、嫁がせるのを諦めて娘の居所として修道院教会の建物を建設した、というのがよくあります。
それだけを見ても、中世ヨーロッパの持参金が巨額だったことが分かります。
フランス領土の半分を持参金にして娘を嫁がせたフランス王がいたし、メディチ銀行だって持参金を元手にして銀行業を始めたなど、持参金を巡る話は尽きません。
from: シニョレッリさん
2023年05月31日 15時03分28秒
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nasakuraさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
この建物は、カラヴァッジョ(コムーネ)の市庁舎ですが、カラヴァッジョ侯爵の宮殿でした。
画家カラヴァッジョを終生支援したカラヴァッジョ侯爵夫人コスタンツァ・コロンナは、名家コロンナ家の出身(コスタンツァの父はレパントの海戦で活躍した有名な戦士)ですが、12歳の時にカラヴァッジョ侯爵のフランチェスコ1世・スフォルツァと結婚しました。
カラヴァッジョ侯爵夫人コスタンツァ・コロンナの肖像
結婚当初は幼くて男性恐怖症だったようですが、それでもコスタンツァ27歳の時に未亡人となるまでに男3人、女3人の6人の子供を授かりました。
長女は持参金付きで嫁入りさせましたが、次女と三女は修道女になりました。
長男はカラヴァッジョ侯爵となり跡継ぎになりましたが、次男はナポリの修道院院長となりました。三男はマルタ騎士団将軍で、艦隊司令官となりました。
当時の名家の子女の行く末が分かる良い例でしょう。
from: nasakuraさん
2023年05月30日 19時50分37秒
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シニョレッリさん
お話を読んで、ひとつの映画を思い出しました。
「尼僧の恋」(邦題:原題を知りません)
フランコ・ゼフィレッリ
このお話の主人公は、実母を亡くしたお金持ちの家のシニョリーナです。
継母にも女の子がいる(当然こちらのほうが甘やかされ優遇されている)ので、女子修道院にいく、という設定になっていました。
この映画を観たのはもうだいぶ前のことで、たぶん数十年たっているはず。
でも、主人公の瑞々しい美しさ、彼女が恋するこれまた輝くような若者との映像がゼフィレッリらしい映像美でいまも鮮烈に脳裏に焼き付いています。
今回、”持参金”について知り、映画の内容に納得がいきました。
主人公の父は主人公の腹違いの妹をそれなりの名家に嫁がせるために相当な財産を必要としたわけなのですね。それで主人公を女子修道院へ。
なぜ美しい主人公のこともふつうに結婚させようとしないのか長い間の謎でしたが、ようやっとわかった気がしています。
そういえば彼女の入った修道院も、すばらしい建物でしたっけ。そこにも父親の財産が使われていた、というわけですね。
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