大河ドラマの徳川家康を偶々目にしました。その内容に驚きました。
歴史的事実や定説を無視して、なかった事柄を一方的に解釈、脚色してドラマ化してました。
これでは、徳川吉宗を主人公とした「暴れん坊将軍」や水戸光圀公の「水戸黄門漫遊記」と何ら変わりがない。
件のドラマの原作者、脚本家は、歴史的人物と取り上げる以上、多くの記録や文献を見て、その上で書く必要があると思いますが、それらの大半を読む見ることなく勝手に書いたのでしょう。勉強不足が見事に露呈した凡作と断定します。

大河ドラマをオペラの奇抜な新演出と例えてみると、オペラではユニークな演出であっても、台本と曲は変えてませんが、大河ドラマでは台本と曲までも変えていることになります。例えば、トスカの「歌に生き恋に生き」の代わりに、NHK版トスカでは「津軽海峡冬景色」が歌われたりして。


私の「イタリア芸術を楽しむ」ブログで、カラヴァッジョを取り上げてますが、その記事をアップするに当たって、数多くの文献、記録を読み、カラヴァッジョが過ごした場所に行きました。たかがブログですが、書く以上はそれなりの準備が必要です。