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from: シニョレッリさん
2013/07/29 13:56:03
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これって真作 (6)
またまたカラヴァッジョの作品帰属を巡って議論が絶えないものを取り上げましょう。
「イサクの犠牲」(1598c)です。見慣れたウッフィツイ美術館所蔵の「イサクの犠牲」とは違って、こちらの作品は背景の風景が塗りつぶされています。
アメリカ、プリンストンのピエセッカ・ジョンソン・コレクション所蔵の作品で、これまでに二回しか見たことがありませんが、完全引退した今、アメリカに行くつもりは全くないので、日本かイタリアに出張展示されなければ、多分死ぬまでに見る機会はもうないと思います。
鑑賞者に迫る迫力がイマイチなので、私は贋作、またはカラヴァッジェスキによる作品だと思います。
真贋問題はレントゲン写真などが駆使できる専門家に任せるよりありませんが、この作品については、ほぼカラヴァッジョの作品ではないとの説が有力となっています。
真筆であるウッフィツイ美術館の「イサクの犠牲」をご参考までに載せておきましょう。-
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from: シニョレッリさん
2013/07/28 15:00:08
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これって真作? (5)
他の画家と違ってカラヴァッジョ作品の中には、こんな作品があったの?、と思わず言いたくなるような作品に出くわします。
この作品もその範疇に入ると思います。
1598年頃の制作と推定されている「聖マタイとマグダラのマリア」で、デトロイト美術館にあります。
デトロイトには出張で何度も訪れて、この作品を度々見る機会がありました。
カラヴァッジョの作品リストについては、海外で沢山の本で述べられていますが、この作品をリストアップしているのは明らかに少数派です。それに宮下規久朗先生の本にもこの作品についての記述がありません。
私が見た感じでは、どうも真作ではないか(単なるカンに過ぎませんが)と思うのですが・・・-
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from: シニョレッリさん
2013/07/27 06:22:38
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もう一度みたいなあ! (2)
死ぬまでにもう一度見てみたいのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「チェチリア・ガッレラーニの肖像(別名白貂を抱く貴婦人)」(1489‐1490c)です。
私が見たのは一回だけで、2010年春、この作品がウィーンで出張展示されていて、幸運にも本当に偶然に見ることができました。
この作品ですが、ポーランド第三の都市で世界遺産にもなっている、古都クラクフのチャルトリスキ美術館で常設展示されているので、クラクフに行けば簡単に見られます。
だから、「死ぬまでにもう一度」とは大袈裟でクラクフに行けば良いのですが、ポーランドに行くくらいならばイタリアへの旅を優先したいので、そうも行きません。
と言うことで、もう一度見るとすれば、イタリアか日本での出張展示を待つ以外ありませんが、その機会は訪れるでしょうか?
チェチリア・ガッレラーニ(1473‐1536)は、ミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァ(通称イル・モーロ)の愛妾で、大変な才女でした。イル・モーロは1491年ベアトリーチェ・デステと結婚したのですが、新妻ベアトリーチェはチェチリアをライバル視したので、自分の子を宿した身重のチェチリアを已む無くルドヴィーコ・ディ・ブランビッラ(ルドヴィーコ・ベルガミーニ)伯爵に嫁入りさせてしまいました。結婚後、チェチリアはイル・モーロの庶子チェーザレを生みました。-
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from: シニョレッリさん
2013/07/27 11:13:47
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Yukoさん、こんにちわ。コメント有難うございます。えーと、同じチェーザレでもチェーザレ違いかも知れません。チェーザレはイタリアではありふれた名前なの
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from: シニョレッリさん
2013/07/22 16:56:20
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これって真作? (3)
カラヴァッジョ作かも知れないとされている「果物と野菜の静物画」(1590C以降)です。
ボルゲーゼ美術館の所蔵作品ですが、以前に確かに見た記憶があります。でも、このところ、展示されなくなっています、何故でしょうか?貸し出し中の可能性は絶対にないと思っています。
この作品の帰属について、様々な説が出され未決着だと思いますが、近年では真作ではないとの意見が有力のようです。
ところで、Windows8が使い難いので、Windows8.1 Previewをインストールしてみたのですが、Googleツルーバーが表示されないやら、Yahoo!をトップページにできないやら、Beachの書体が変わるなど、またまた問題山積で時間を浪費しています。 -
from: シニョレッリさん
2013/07/21 09:24:08
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これって真作? (2)
カラヴァッジョの作品帰属を巡って、議論が絶えない作品が幾つかあります。
フィレンツェ、パラティーナ美術館(ピッティ宮)所蔵の「歯医者」(1608-10)です。歯を抜くのが痛そう!
パラティーナ美術館には幾度となく入館していますが、この作品を見たという記憶がないのです。皆さん、ご覧になりましたか?
少なくとも、現在は常設展示はされていないと思うのですが、如何でしょうか?
この作品の真贋について様々な説が出されていますが、現在のところ、真作ではないというのがほぼ定説になりつつあるようです。
右端の老女ですが、何処かで見たような・・・
「ユディト」の侍女に似ていると思うのですが・・・
モデルが同じならば、カラヴァッジョの作品という説も、あながちガサネタではないような・・・ -
from: シニョレッリさん
2013/07/20 19:02:51
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これって真作?
メトロポリタン美術館ですが、私の「独断と偏見」の観点からは明らかにヨーロッパ・コンプレックスが如実に感じられます。
美術館側としては、どうしてもカラヴァッジョ作と帰属させたい「聖家族と幼き洗礼者ヨハネ」です。
真贋問題は専門家に任せるよりありませんが、私としては一見してカラヴァッジョ作ではないと思いましたが、皆さん、如何ですか? -
from: シニョレッリさん
2013/07/20 16:24:18
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傑作選(74) アンニーバレ・カラッチの「聖なる家の移転」
ロレート巡礼に行かれた方は、多分「聖なる家の移転」を身近に感じられることでしょう。
「聖なる家の移転」は定番というべき画題で、多くの画家が手掛けていますが、中でもアンニーバレの作品は明快な解釈が光る傑作だと思います。
「聖なる家」については、美術館・教会巡りのロレートで詳しくやったので、ここでは触れません。
この作品を傑作選に出すとは何事か、とお叱りを受けそうですが、「好きなんだから仕方がない」が私の答えです。でも、アンニーバレの作品にしてはやや違和感があるのです。
この作品の制作は1605年頃で、アンニーバレの鬱病がそろそろ発症していたと思われる時期でした。近年、この作品の修復の際、レントゲン照射が行われ、その結果、この作品には少なくても二人以上の手になることが判明したそうで、恐らく弟子のドメニキーノが助手を務めたという説が有力となっているようです。違和感の元はこれなのかと合点がいった次第です。
この作品ですが、ローマのChiesa di Sant'Onofrio al Gianicolo(サン・ピエトロ大寺院の近くにあります)にあります。
この教会は幾つかの傑作を見ることが出来る、まあ小美術館に匹敵するといっても過言ではないと思います。
思いつくだけでもピントゥリッキオ、ドメニキーノ、チェーザレ・ダセスト、ジョヴァンニ・バリオーネ、ヤコポ・バッサーノ、アントニアッツォ・ロマーノらの作品があるのですから。
そのうちに、この教会は美術館・教会めぐりで触れるつもりです。ただ、ローマの教会をやるとなると数が多すぎてエンドレスになるかも知れないので、逡巡しています。 -
from: シニョレッリさん
2013/07/19 14:05:20
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もう一度みたいなあ!
もう一度見たい作品はこれです。消失なんかしてません、チャーンとローマにあります。
カラヴァッジョの「聖パウロの回心」です。
カラヴァッジョの「聖パウロの回心」ですが、ローマのサンタ・マリア・デル・ポポロ教会のチェラージ礼拝堂にあります。第一作が上の写真の作品で、何故か受け取りを拒否されて、描き直された第二作がポポロ教会にある「聖パウロの回心」です。
第二作もレントゲン写真に拠れば下に描き直された作品があるとの事です。
さて、第一作ですが、私が見たのは2002年の一回だけ(イギリスで募集された名画ツアー)で、その後、中々機会に恵まれません。当時は、見るのが難しい作品とは思わず、意外に印象が薄いのです。死ぬまでに是非、もう一度見てみたい!!
ローマのオデスカルキ・バルビ・コレクションに、この作品があるのですが、非公開で、外部貸出も殆どされないようです。
ローマのパラッツォ・オデスカルキです。この建物の中にあるのですが・・・ -
from: シニョレッリさん
2013/07/18 17:23:10
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この作品を見たかった!
何故、白黒なのでしょうか?
この作品の写真はカラーのものが残っていないからです。
こちらの作品はお馴染みでしょう。
ローマ、サン・ルイージ・デイ・フランチャージ教会コンタレッリ礼拝堂にある、カラヴァッジョの「聖マタイと天使」です。
見たかった!、と切に思う作品は上の白黒の方です。
でも、それは不可能、もう、この世に存在しないから。
どちらの方が優れた作品でしょうか?、と問われれば、私なら文句なしに白黒の作品に軍配を上げます。
聖マタイと天使が明らかに白黒の方が現実的に描かれており、見るものに訴える迫真性が違います。
注文を受けて制作した作品が白黒の方なのですが、何故か受け取りを拒否されて、その代わりに制作した第二作が現在、見ることが出来る作品です。
受け取りを拒否された理由ですが、聖マタイが丸で田舎者の農民のように素朴に描かれ聖人らしくないのと、天使がエロチックに描かれ、それも聖マタイに近寄り過ぎて更にエロチック性を増しているので、教会に相応しくないとされたから、というのが定説のようです。
この受け取りを拒否された白黒の作品(オリジナルは勿論白黒ではありませんよ)は、この教会の向かいの邸宅に住んでいた貴族に引き取られ、19世紀にベルリンに譲渡され、カイザー・フリードリッヒ美術館で展示されていましたが、第二次世界大戦で焼失してしまいました。 -
from: シニョレッリさん
2013/07/14 17:08:37
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傑作選(73) ジェンティーレ・ベッリーニの「サン・ロレンツォ橋に於ける聖十字架の奇跡」
これは、聖十字架の祭礼中にサン・ロレンツォ橋付近で十字架を落として、当時の同信会長が運河に飛び込んで十字架を拾い上げた、その全てを網羅した驚異的な細部描写に感動を禁じ得ない傑作です。
一人一人の人物が細かく丁寧に描かれています。しかも登場人物は実在と言われています。
こうやって画像を掲載するとピンときませんが、縦323㎝横430㎝の大作で、実際に見ると圧倒されることでしょう。
ヴェネツィア共和国の公式画家だったジェンティーレはこのような大作を得意にしていましたが、その多くが失われ、現存する彼の作品としては、最高傑作のひとつとなっています。
私としては「サン・マルコ広場の聖十字架遺物の行列」よりも、この作品の方が好きなのです。何故と言われても困りますが・・・好きなんだから仕方がありません、単に好みですから。
一般的には、ジェンティーレの最高傑作は「サン・マルコ広場…」の方と言われています。
この作品の舞台はヴェネツィアです。
作品が展示されている場所はヴェネツィアのアッカデミア美術館の第20展示室です。
元々はヴェネツィアの福音書記者聖ヨハネ大同信会の十字架の間のために制作された9枚の大作の一つでした。
ジェンティーレが他の画家を取り纏めて、全部で9枚の作品を取り揃えたと言われています。1496年から1501年まで制作された9枚のうち、ジェンティーレが3枚、ジョヴァンニ・マンスエティが2枚、ペルジーノ、カルパッチョ、ラザロ・バスティアーノ、ベネデット・ダイアナがそれぞれ1枚描きました。このうち、ペルジーノの作品だけが現存していません。
異母弟のジョヴァンニ・ベッリーニも勿論好きですが、マンテーニャや父ヤコポ・ベッリーニの影響を色濃く受け継ぐジェンティーレが大好きなのです。
from: Yukoさん
2013/07/27 11:49:18
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重ね重ねお恥ずかしい(__;チャーザレ・ボルジアは教皇の息子と言うのは認識していたのですが・・・事ほど左様に歴史にも芸術にも疎い人間ですがあきれずにこ