未だアスティにいますが、今日もアスティをアップするのでは少々工夫が足りません。
という事で、「最も美しい村」にリストアップされているモンバルドーネです。

モンバルドーネは、人口242人！のピエモンテ州アレッサンドリアにあるコムーネです。ミラノ、ナポリ、ボローニャなどの大都市もコムーネですが、その大きさが全然違うので、今回は街歩き改め村歩きにしました。

アックイ・テルメでカッシーネ～モンバルドーネ間の往復切符を買った時に、駅員に変な顔をされました。（カッシーネ、モンバルドーネ両方の駅ともに無人駅で、切符を買えないだろうと思って予め切符を買ったのです）

乗ってきた列車を見送りました。
検札に来た車掌にも変な顔をされました。
7月後半で夏休みの真っ最中なので、「美しい村」のモンバルドーネはさぞや観光客で一杯だろうとの予測は見事に外れて、Mombaldone-Roccaverano駅に下車したのは私一人でした。

駅舎です。

遠くに教会らしき建物が見えて、期待が膨らみます。

道を進みます。

本で見た光景と同じです。

振り返って駅舎を撮りました。（望遠機能で撮っているので近くに見えますが）

この道路標識でモンバルドーネまで１ｋｍ、Roccaveranoまで７ｋｍと分かりました。

標識に従って進みました。
1kmならば徒歩で10分程度です。

静かでした。聞こえてくるのは、鳥とセミの鳴き声だけでした。

写真では良く分りませんが、可なり急な坂道になっています。

周りは林になっています。

振り返って撮ってみました。坂道であることが分かります。

この上が村でしょう。
佇まいから村役場だと思いました。

Municipioとあります、やはり村役場でした。

モンバルドーネの紋章です。

村役場にあったものですが、何でしょうか？

村役場で地図や観光案内書を求めましたが、作っていないとの事。

この門が村の入り口のようです。

この小さな村でも城塞になっていた時代があるそうです。

うむ、うむ。読みました。

門を潜って、いよいよ村歩きです。
（つづく）

先ほど、自宅に戻りました。

昨日は午後2時出発の便だったので、午前中、少し時間がありましたが、結局、バスの時間までホテルにいました。

小さな町や村に行き、田舎はいいなと思いました。でも、芸術鑑賞の点では若干不満足な感じがしました。
芸術の質と量となると、小さな町や村では資金的に限界が出てきます。例えば、有名な画家や彫刻家に作品制作を依頼するとなると、それなりのお金が必要ですから。

そんな事は予め分かっていたことでしたが、実際に行ってみて、美術館や博物館はないし、あっても開館時間が限られて中々見ることが出来ない、教会には質の高い作品が殆ど無い、といった事実に直面したのです。

旅の合間にボローニャ、パルマ、トリノに行き、芸術作品の傑作の数々を楽しむことが出来ました。優れたオペラ、絵画、彫刻に出会うには、それなりの規模の都市に行かないとダメ、という事が改めて認識させられました。
田舎も好きだけれど、オペラや芸術作品も見たい。次の機会には、そのバランスを考えたいと思いました。

アックィ・テルメは、人口約2万人ほどのピエモンテ州アレッサンドリア県にあるコムーネで、ローマ時代から続く温泉地です。また、濃淳甘口のヴィーノ・ロッソBrachetto d'Acquiを産することでも有名です。

チェントロの中心ボッレンテ広場です。

広場の一角に源泉が流れています。この温泉を汲みに来る人や飲む人が絶えません。

11世紀に建てられたドゥオーモは、その後、修復されたので新しく見えます。

Castello Altoは考古学博物館として使用されています。

町一番の賑いを見せる通りです。

今回の旅では、ここが最も観光客が多いと感じました。

日本語に訳すとすれば、市庁舎？町役場？　人口2万人ならば町役場でしょうか？

カザーレ・モンフェッラートは、人口3万6千人ほどのピエモンテ州アレッサンドリア県にあるコムーネで、古代ローマの共和政時代から、この地方の中心都市として栄えた歴史ある街です。

チェントロの中心Piazza Mazziniです。

広場の中心に立つブロンズ像は。サヴォイア家のCarlo Alberto(1798-1849)のものです。

Torre Civicaは、11世紀に建てられましたが、16世紀に再建され、現在のものは、16世紀の再建塔を20世紀に修復したものだそうです。

道の突き当りの建物はドゥオーモです。

16世紀に建てられた旧サン・ドメニコ修道院は、現在、音楽学校として使用されています。

市立美術館は休館日でした。

写真左の建物は、14世紀に建設されたサンタ・クローチェ教会です。
古い建物や教会などが幾つかあって、楽しめる街だと思います。

この前来た時のアルバは、秋の嵐でホテルにチェックインしてから、同じポルティコにあるリストランテしか行けなくて散々でした。
今回は天気に恵まれ、（夕刻に夕立がありましたが）満足できました。
春物の白トリュフがあるらしいですが、リストランテに行くと「秋にまた来てね」と言われました。冷凍ものもあるようですが、私が行ったリストランテは置いていませんでした。

朝10時というのに、ヴィーノを飲んでいる人がチラホラ。

アルバだけは晴れて欲しかったのですが、本当に晴れて呉れて良かった！

市庁舎

ドゥオーモ広場

ドゥオーモ

クーネオは、人口約5万5千人のピエモンテ州クーネオ県の県都です。クーネオ県には、バローロ、アルバ、バルバレスコ、ドリアーニなどのヴィーノ銘醸地を擁し、ヴィーノ好きにはたまりませんが、お酒が飲めない人には、ちょっと気の毒な感じがします。

歴史ある古い街ですが、古いと言ってもバロック様式の建物があるくらいで、全般に新しい建物が多くて、ちょいと興醒めがします。

大きな建物の一部として組み込まれている、新古典様式のドゥオーモも、私の好みから少し外れます。

時計塔がある建物は市庁舎です。

ガリバルディ広場から雪を抱く山々が望めます。

アルプスの、この山は？
昨夜は、エノテカでヴィーノの飲み比べをしましたが、クーネオですから特定の銘醸地に偏らず、県内各地の銘酒が楽しめました。

以前、ちょっとだけ途中下車して見たキヴァッソのドゥオーモのファサードをもう一度じっくり見たいとの思いから、キヴァッソに1泊しました。見所が少なく、時間を持て余すと言う懸念があったので、その場合は近くのトリノに行こうと考えていました。

ドゥオーモ前の広場です。

そのドゥオーモです。

聖人や天使のテラコッタがファサードに取り付けられています。

残念ながら、キヴァッソの見所は多くありませんでした。

懸念が現実となったので、トリノに向かい、サバウダ美術館などに行き、大いに楽しみました。今回の旅では、乗換だけで素通りするつもりのトリノでしたが・・・・
ポルタ・スーザ駅の新築工事は完全に終わっていました。

オルタ湖畔の町オルタ・サン・ジュリオに来ています。
このところ、雷雨が多いロンバルディア、ピエモンテです。昨日のオルタ・サン・ジュリオも一日中変わり易い天気で、夜半には雷雨となりました。

町の中心の広場です。

ここに来た目的はサン・ジュリオ島ではなく、サクラ・モンテです。20の礼拝堂と教会を十分に見学させて頂きました。

平日にも拘らず、夏休みを楽しむ人たちで賑わっていました。

昨日からピエモンテの旅が始まりました。これから２週間半ほどでピエモンテの各地を巡り、一応、それでピエモンテの旅の卒業を目指してます。
トリノは、列車の乗り換えだけで、素通りの予定です。トリノ・オペラは質が高いので、今後、オペラを観るためにトリノに来る可能性があるからです。
途中、ミラノ・スカラ座でオペラを観るので、ミラノに戻ります。
アレッサンドリアがピエモンテで最初の宿泊地となりました。カステラルクァートからタクシーでFiorenzuola駅に出て、FSに乗り、途中、ピアチェンツァ、ヴォゲーラで二度乗り換えしてのアレッサンドリア到着でした。移動距離は大したことがありませんが、直通列車が夜行のICしかないので、仕方がありません。
アレッサンドリアは古くから栄えた歴史を持つものの、現在は鉄道交通の要との性格が強い街で、意外にもあまり見どころがありません。

精巧な時計が自慢の市庁舎ですが、この日の時刻表示が全然違っていました。

午後、１０分ほど夕立がありました。

カステラルクァートの最寄り駅は、Fiorenzuolaです。ピアチェンツァ～アンコーナ間の幹線上にあって、ピアチェンツァからRVで次の駅です。Fiorenzuolaからバスで１５分、タクシーで１０分ほどで着きます。

中世そのものの小さな村がそのまま残されています。

村の中心に城があり、上ることが出来ます。白からの小さな村の眺めです。写真左はロマネスク様式の古い教会で、一部が博物館となっています。
この村は中世の建物ばかりで、村の佇まいが非常に良くて、大変楽しめます。