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  • from: 哲ちゃんさん

    2022年04月18日 02時30分33秒

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    東京新聞 その2

    ◆KinKi Kidsに教えられ

    「ah-面白かった」は9曲を収録。その中には、ファーストアルバム「青春の詩」に収録された「雪」の完結編となる「雪さよなら」が入り、小田和正が参加した。
    バンドのギタリスト鳥山雄司と、キーボードの武部聡志に、小田に参加してもらうのはどの曲がいいか、相談した。そしたら2人とも、いみじくも「雪」だった。僕もこの曲に小田が入ったらロマンチックだろうなと思っていた。
    カラオケを作って僕の歌を入れ、小田に渡した。「どう入り込んでくるかは小田、君が決めてくれ。何をやってくれてもかまわない」と言った。ある日小田が、自分のアイデアを、自分で入れてくれた。
    僕は何にも指示していない。音を聴いて泣いた。小田和正だった。僕が描いていた小田に頼んでいた意味が満たされていた。個人的には歴史的コラボができたと思っている。ハーモニーをつけたり、僕のボーカルを追っかけたりしている。僕のアイデアでは考えつかない。オフコース時代から小田和正が得意とするところだ。
    -「ひとりgo to(ごと)」は堂本剛にアレンジを頼んだ。
    剛が「今好きだ」と言っているのは1950年代、60年代のアメリカのR&Bとかソウルミュージック、ファンキーなもの。今風のラップとかヒップホップな雰囲気も入っている。僕は広島時代、バンドをやっていたがR&Bしかやらないバンドで、50年代、60年代のアメリカのファンクやソウルは大好き。剛とは音楽のルーツに関して話が合う。デモテープを送ったら詞を理解してくれた。もう丸投げで「全部任せる。好きなように君がいじって、君のアレンジでやってください」と言い、あの音ができあがった。
    ―テレビ番組で光一と剛の2人に「きよしこの夜」のギターを教えていた。今回のアルバムは彼らの恩返しのようだ。
    本当に奇跡。出会った時、2人とも楽器なんて興味もなく音楽の知識もなかった。番組の企画で2人にギターを教えてくれと言われて、適当に「『きよしこの夜』ぐらいにしとこうか」ぐらいのものだった。
    それをあの2人は一生懸命練習した。番組でバンドを間近に見て、聴いて。きっと独学だ。見違えるように音楽に対する理解が深まった。番組は5年弱やったが、終わる頃には詞も曲も作るようになったし、剛はアレンジも自分でやるようになった。
    ―あなたが育てた?
    僕は育ててもらった方(笑)。KinKi Kidsは、僕の生き方そのものを変えた。僕は40代まで自己流、自分さえ良ければいいと。分かってもらえないならかまわない、俺は俺でいくからよ、だった。音楽に関しても分かってもらえないならしょうがない。別に歌を作ってこびを売る気もなかった。それが僕の人生観で固まっていた。
    2人に会ってからは、そんなことしていると人生がもったいない、と。反省と新しいスタートをしないと、という気分になった。年代とか年齢とか、キャリアとかを言っている場合じゃない、というのを無言で教えてくれた。
    彼らと楽屋で会話している中で、僕が若者のことを何にも分かっていないことに気がついた。当時僕は50歳。勝手に「若い人はこういうもんだろう」とか決めていた。ある種の定規ができあがっていて。それが全然違うというのを彼らと接することで学ばされた。「これじゃ僕がまだやろうと思っている音楽は誰も聴いてくれない」と思った。
    僕はお酒を浴びるように飲んでいた。「LOVE LOVE あいしてる」という番組も気に入らなかった。いずれ降りようと。勝手に降りていいもんだ、と物事を決めていた。
    ある日、いつか辞めるぞと思いながら2人と食事して、僕は黙々と酒を飲んでいた。そしたら2人が「拓郎はん、あきまへんがな」と。何だよ、と聞くと「食べなはれ」と。で、目の前で焼き肉を焼いて僕の皿にのせてくれた。そのワンシーンだったが、僕は泣いてしまった。俺のことに気遣ってくれている。肉1枚を皿にのせてもらっただけで。「分かった。食べる」と食べた。
    それからは食べながら飲むことにし、2人にお伺いをたてて「もう1杯飲んでいいかな?」と(笑)。自然にそういうことが起こった。僕にとってはある種の事件。そこから、この2人から学ばなきゃということと、この2人をばかにしたような自分の態度はよくないということ、これからはこの2人を応援する立場に素直に戻り、そういうポジションに立って「そばで応援した吉田拓郎になろう」という気分が生まれた。
    渋谷辺りで20代の若者とかを見ると「蹴るぞ、この野郎」と思っていた僕からすると、あり得ないことだった。

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