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吉田拓郎ファンサークル

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  • from: 哲ちゃんさん

    2024年11月15日 15時44分36秒

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    ラジオの青春 62

    2024.11.14 Thu

    ネット社会の利便とは逆に・・だから拡散するフェイクには大いに注意が必要だ

    「私が本当の事をお話しします」的なインチキ情報が多く存在し

    そんなデッチ上げにも、少なからず動揺をしてしまう・・私たち人間の弱さでもある

    「フェイク」を気にしながらの日常なんて

    歌詞を書く気にもならない、つまらない世の中である

    (と言いつつ・・年内に仕上げなければならないビッグからの作曲依頼に没頭中)

    1:昔、あるテレビ番組でFという人にリハ-サルの手順を知らなかったがために

    人前で叱られたが・・彼とその場で「言い合ったり、ましてや暴力を振るったり」

    そんな「ありえない、愚かな行動」を私達二人は、とったりしてはいない!

    その場は腹立たしかったが・・僕はキッチリと本番を収録し、そのまま帰路についた

    その時に味わった個人的な気持ちは複雑なものだった

    しかし、そんな事よりも僕がその時に強く思ったのは「無知だった僕を先輩たちが

    サポ-トしてくれるのではない・・そんな体質の古い芸能界への怒りであり

    いつの日か将来、必ずや、彼等が吉田拓郎に出演をリクエストして来る!

    その日が来るまで「僕はひたすらに良い歌を作り続けて行くのだ」という

    まさに「決意」を誓った出来事だったのだ

    このエピソ-ドに、これ以上、これ以下の真実は絶対に存在しない!

    2:「夏休み」という曲は反戦歌なんかで・・あるはずがない!

    この曲から反戦歌なんて事をイメ-ジする人の「脳の中」を見てみたい

    戦争が許されるわけはない、誰もが今すぐ戦火が消える事を祈っている

    日本も2度と、あのような愚かな行動を犯してはならない

    そういう強いメッセ-ジを込めた真実の歌が、この世に存在するならば

    それを僕も「反戦歌」と呼ぶ事になるだろう・・が・・

    吉田拓郎が作り続けた「僕の歌」は、当然だが「僕の個人的な思い」に過ぎない

    はっきり言えば僕は「伝達者としては失格」であるし・・それを望んだ事も無い

    あの「夏休み」で・・ある日、偶然にも誰かが同じ思いを共有する事はあっても

    あくまで、それは偶然であって・・あの曲にメッセ-ジなんて・・あり得ない

    「皆んな!こうだよな」と説得したり、誰かに共感を強引に求めてなんかいない

    「夏休み」は、まさに僕の「絵日記」で、子供の頃に抱いた淡い憧れへの1編なのだ

    このエピソ-ドに、これ以上、これ以下の真実は絶対に存在しない!

    3:キャンディ-ズに「やさしい悪魔」を提供した事は大いなる誇りでもある

    喜多條忠の作詞が届いた時「これはシャッフル風のアメリカンオ-ルディ-ズで」

    と、直感的に思って、すぐに歌詞を見ながらエレキギタ-でEmのブル-スっぽい

    アドリブメロディ-を歌ってみた

    サビ部分「ア-・デビルやさしい悪魔」の所が・・英語っぽくしたいのに・・乗れない・・

    元々の歌詞は「ア-・デビルやさしい悪魔、ア-・デビルやさしい悪魔」となっていた

    「ア-デビル」と「やさしい悪魔」の間に何か言葉を入れたい・・それも英語で

    何百曲とある僕のアメリカンオ-ルディ-ズコレクションを引っ張り出す

    キャンディ-ズが歌うのだから「ちょっと可愛い、ちょっとコケティッシュ」な感じ

    元の歌詞の「ア-・デビル」を「ア-・ア-・デビル」とア-を1回増やして

    そして、すぐに「やさしい悪魔」と歌わないで・・ここに「簡単な、でも印象的な英語」を

    まずは「コケティッシュなデビル」と歌ってみる

    「ア-・ア-・デビル・コケティッシュなデビル」・・・・これは全然・・変だ!

    あれこれ・・色々・・当てはめているうちに「my sweet little devil」にたどり着いた

    これだ!これならバッチリ!ハマったあ-!

    喜多條に電話「ここんとこ、ちょっと俺が歌詞を付け加えるからな、文句ネ-ナ!」

    さてスタジオでキャンディ-ズとのレコ-ディングとレッスン

    巷では「拓郎はキャンディ-ズファンだから、彼女達と多くの時間を共にしたくて

    難しいメロディ-やコ-ラスアレンジを作ってスタジオ入りし、楽しい時間を過ごした」

    この!大バカヤロ-!!

    どこのバカ男が、そんな無意味なカッコ悪い事を企画するんだい!

    確かにボ-カル入れは大変な時間がかかった、夕刻から次の日の早朝まで頑張った

    B面の曲はミキが歌う事になり、この歌唱指導まで僕は彼女達と頑張った

    「やさしい悪魔」はハ-モニ-を付ける場所がデモでは決めてあったが

    やっているうちに「ここも!ここにも!」と現場でアイデアが浮かんだので

    ますます時間がかかったが・・・仕上がりは大満足だった

    彼女達も大いに疲れたはずだが・・最後まで楽しく、実に良く頑張ってくれた

    プロフェッショナルな仕事を我々は常に100%を目指してやっている

    それは現場がアイドルであろうがベテラン歌謡曲歌手であろうが

    売れようが売れなかろうが・・・そんな事は「神聖なるスタジオ」では、どうでもいい

    僕は若い頃にラジオなどで「レコ-ディング現場でのエピソ-ド」を

    番組用に「おもしろおかしく」語った事があるかも知れないが

    キャンディ-ズが好きだから、難しいアレンジにして、一緒に長く居よう・・バカか!!

    このエピソ-ドに、これ以上、これ以下の真実は絶対に存在しない!

    4:「流星」は僕にとって大切な青春の時を過ごした街「原宿」へのラブレタ-である

    この経験は誰にも理解不能な事であると、僕自身が後に痛感したのだが

    30歳を超えた頃から僕の心の中で急速に変化が起こり始めたのだった

    それを、かまやつひろしは「老成」と称して、ある夜、酔った勢いで僕に

    「アンタ老けちゃってるよ」と痛々しく告げたのである

    もともと70年代の初期にフォ-クと称して曲を書いている連中の作品の中には

    「これって本当に20代の若者が書いた詩なのか」と思わせる

    言わば「老けた作品」が時々あった事は本当である

    それが僕には、なじめないし、書けないし・・好きになれないパ-ツでもあった

    だから僕の作詞は某音楽評論家から「まるで絵日記みたいに幼稚」と馬鹿にされた

    でも僕には確信めいたものがあった・・時代が変わって行く今こそ

    若者文化は若者達が作るのだ・・もう先人の教えには頼らないし気にしない

    僕は僕の言葉で、僕の心情を歌にする

    気がつくと、この若者も30歳を超えて、後ろには10代20代の血気盛んな若者が

    「お-い!そこのオヤジい-・・邪魔すんなよ-・・俺達の道をふさぐなよ-」

    と叫んでいるような気がするようになっていた

    そんな心境のある日、愛する表参道を歩いていたら、歩道橋から降りてきた3~4人の

    10代と思われる華やかな少女たちの存在に・・ただボ-ゼンとなってしまったのだ

    意味なんて無い!・・人間の脳を刺激する突発的な景色に理由なんて無い!のである

    そして、立ちすくんでしまった僕は、その「少女達こそが中心」の今の原宿、表参道

    という景色(情景)に、強く「憧れる・憧れている」自分を発見したのだ

    と同時に、その景色の中に「自分は、もう居ないのだ」という現実も見えて来る

    僕のような「使い古し」ではなく、活き活きとした「若者達」がとけ込んだ表参道

    そこから逃げるように自宅へ帰って、机に向かったのだった

    「僕は上京してから、何もかもを急ぎ過ぎていたのではないか?

    たった10年しか経っていないのに・・あまりに多くの出来事に巻き込まれていないか

    そんな中で、気がつかないうちに老成という言葉が似合う人間になっているのでは?」

    新しい事を新しい感覚で新しい時代のために生きていたはずだったのに

    「いったい僕の欲しかったものって・・何だったのだろう」

    このエピソ-ドに、これ以上、これ以下の真実は絶対に存在しない!

    5:「我が良き友よ」は元々すでに完成していた楽曲の中の1曲だった

    大学時代に同級生で応援団所属のF君と親しくなった

    何が僕達を引き寄せたか・・は・・わからないが・・同じクラスだったので

    何かと話す機会が多かったのであろう・・クラスのコンパ(飲み会)などでも

    気が合う関係だったような・・記憶がある

    当時、日本中の大学のクラブ活動における暴力(しごき)事件が頻繁に起こり

    廃部や休部になる部活が増えていた時期である

    我が大学でも応援団が休部に追い込まれ、応援団長の候補だったF君は

    自ら学生たちに声をかけて、同好会的な活動で窮地を乗り越えようとしていた

    その純朴な姿に僕も心を動かされ、後援会員として名簿に参加したのであった

    F君をモデルにした作詞は、我ながら、時代錯誤も逆手にとって楽しめる

    愉快な1作と思っていて、次のアルバムに入れる予定だった

    かまやつひろしとは「シンシア」で共演して、実にフランクで楽しい先輩だ

    という認識だったが・・まさか「新曲を書いてくれ」なんてリクエストが来るとは

    思ってもいなかったのが事実である

    彼は元々カントリ-ミュ-ジック出身の人だ(シンシアはそんなテイストで作った)

    もし又、作るなら、そこを意識しようかと考えてみたりしたのだったが

    ムッシュがソロで歌う世界って「どんな感じ」という具体的なアイデアが

    まったく浮かんで来ない・・「こりゃ-僕には書けないや」と、断りを入れようと

    依頼元の東芝EMIのディレクタ-に連絡をとった

    その時、偶然に、出来たばかりのF君モデルの「あの曲」の事が頭に浮かんで

    「ちょっとムッシュには合わないかとも思うけど・・こんな曲があるんだ」

    とりあえず、ディレクタ-氏にデモテ-プを送る事になった

    彼等も、その時「これはムッシュにはどうか?」と悩んだと後に本人達から聞いた

    実は、この曲の決定には場外秘話が1つ存在する

    六本木にあった、行きつけの地下カウンタ-バ-「レブレ」での出来事

    ムッシュからの呼び出しで二人で飲んでいた時

    「今度の俺の新曲ってロックなニュアンスが無くてマイナ-調で歌謡曲だよね」

    「そうだよ、でも、それは僕のデモテ-プがそうなってるけど、今後のアレンジで

    ニュアンスは大きく変わる可能性はあると思うよ」

    「あ-そうなんだ・・で、そのアレンジって誰にやらせんの?」

    「今のところ石川鷹彦とか瀬尾一三とかにたのもうか・・って考えてるよ」

    「なるほど・・じゃ-、アレンジでロックなフィ-リングって出て来るかもね」

    「ムッシュ-・・俺さあ、はっきり言うね・・今のアンタはヒット曲が欲しい!って

    そう言ってたよねえ・・そしたらねえ・・ロックがどうとか・・歌謡曲が・・とか

    そんなコタ-どうでもいいんじゃ-ね-の・・今は売れるためにどうするか?

    もし、この曲をやる気があって、新曲としてヒットさせたい!とか

    本気で考えてるんだったら・・これまでの自分は・・あっちへ置いといて・・・

    例えば宣伝とかだってさあ-・・ただテレビで歌うだけ・・じゃ-なくて

    この際は、あまり過去にこだわらないで、会社が考える作戦に乗っちゃうとか」

    「あ-そうかア-うん・・そうだね・・今の僕は・・そこが大事かもね・・今だものね」

    アレンジは瀬尾一三に頼んでレコ-ディングが進み・・その過程で曲にとって

    最も重要で印象的なイントロを、しかもアドリブで弾けるエレキギタリスト

    もう僕にとって天才、高中正義しかあり得ない・・さっそく彼にお願いした

    そして、もう1つ・・何か足りない・・曲を楽しくさせながら・・哀愁も匂う楽器

    ムッシュの好きなカントリ-を意識してバンジョ-を入れよう

    こういうアプロ-チは松任谷正隆のオリジナリティ-が絶対だ

    こんな豪華なミュ-ジシャンが集まった楽曲だ、それだけでヒットの予感がした

    レコ-ド会社も事務所も出版社も、この曲のアピ-ルに奇抜な宣伝作戦を考えた

    奇想天外なアイデアだったが・・「ちんどん屋」を出そうと言う話しに・・まず驚き

    次に「舟での川下り」を出して舟の中から曲を流そうというアイデアも出た

    いずれも、それまでのかまやつひろしだったら、プライドで絶対に断っただろう

    現に、僕にも舟での同席(あれは・・確か・・隅田川)を求めて来たが

    「冗談やめてくれ!俺は忙しいんだ」と断った・・・あとで新聞や週刊誌を見たが

    「断って良かった」とホッとした・・はっきり言って僕には出来ない宣伝作戦だった

    と同時に「きっとキツイだろうに・・ムッシュ・・頑張ってるな」とつぶやいた

    チャ-ト1位になった数日後、ムッシュと朝まで六本木で飲んで・・吐きまくった(笑)

    このエピソ-ドに、これ以上、これ以下の真実は絶対に存在しない!

    *--------------*

    はてさて・・今後も・・こんな小さな1ミュ-ジシャンにまつわるエピにとどまらず

    社会を欺かんとする、ありもしないテメエ勝手な作り話や

    「そうする事」で自分だけ自己満足、自己陶酔する小心者のエセ発信が

    後を絶たない事は・・残念ながら・・・・・・で、あろう・・・

    私達はいったい何を信じて、どこへ向かって人生という旅を続ければいいのか

    ボブ・ディランは若くして歌った「The answer is blowin' in the wind」

    ディランの歌詞が、50数年経過した今、やっと僕にも(僕なりの解釈にすぎない)

    ちょっと勝手ではあるが・・

    「風」は私達1人1人の思いを感じながら「それぞれの道の途中」で吹いて来る

    私達は「その時々に」そこにある「風に吹かれ」ながら、ヒントを見出せば良いのだ

    (いやはや・・50数年経っても・・この程度の解釈とは・・)まことに面目ない

    *短期間ではありましたが・・怒濤のような(自分で言うか?)

    「連載エッセイ・ラジオの青春」を、次回掲載をもって終了させていただきます

    「単行本にしましょうよ」というお誘いを断り、最後までオ-プン企画として

    今回の「企画ミニアルバム・ラジオの夢」の付録としてフリ-掲載を断行しました

    このペ-ジを、楽しみに読み続けていただいた方々の

    今後の旅に幸あらんことを!心より願うものであります

    僕は今後も音楽と共に人生を半歩づつ歩んで行きます

    今年は木村拓哉さんの曲(特に歌詞に魂を込めました)がとても楽しかった

    来春には某ビッグの作品が予定され・・今もデモテ-プ作り中です

    音楽は永遠ですね?・・はい・・音楽は永遠です!

    2024年11月14日 拓郎

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