「鬱さん」が引っ込んでくれた。午前中は読書。「前田利家」と「江」。午後は高校野球。娘の車のタイヤ交換。たまりにたまったCDとDVDの整理。薬を１週間ようの差し込み袋に入れた。無精ひげをそり、手の爪を切る。
共済組合から、新しい保険証がきたので、受領証を送り返し、金沢にいる息子に送った。
スクラップ帳を「理科」「歴史」「水谷修」の３つに分けて、あとは捨てる。何年分かがあるので、時間がかかりそうだ。あとから見たのがこの３つだけだったから。
「鬱さん」のおかげでいろいろなことができそうだ。

朝から気分が悪い。足も痛い。おまけに外は雨。しばらくおとなしくしていた「鬱さん」がでてきたようだ。すべてがむなしく、何も価値がないように思える。
死神が来るのを待って、このまま過ごすのかな。先にこっちからいったほうが、手間がはぶけるんじゃ。
わたしの一生って何だったんだろう。誰かの足をひっぱったことはあっても、導いたことなんてなかったような気がする。
わたし、なんで生きてるのかな？
生きてていいのかな？何の役にも立たないのに。

午後１時。昨日の大発見に気をよくして探索エリアを広げた。四方八方を歩いたので、午後５時のサイレンが鳴っても、まだ山中だった。収穫ゼロ。疲れて帰ると、午後６時。
「タイヤ換えて。」
大きくため息を一つ。タイヤがやけに重たい。ナットが固い。ジャッキがポイントに合わない。普段なら、４０分もあれば余裕なのに、１時間もかかった。
足が重い。夕食後、すぐに眠たかったが娘がまだ帰ってきていない。風呂にも入りたい。うつらうつらしながら待っている・・・・。
娘からのメール。「今から帰るから風呂わかしといて。」やった、いつもより早い！

くもり。読みかけの小説。高校野球。この辺りは全部歩いた。出かけたくなかった。でも、よほでひどい天気でない限り、毎日の散歩だ。歩けなくなると困るのでしかたなく家を出た。
尼寺コースを過ぎて、用水路に沿って歩くと、区の集会所に出た。「ここ、歩いてなかったな。」集会所奥には区の神社。
神社の横に道があって山と続いている。「ん、ここも歩いていない。」イバラだらけの道だが、初めて歩くので我慢して進んだ。２，３分歩くと、目の前に「タラの木」。見回すとタラの木に囲まれている。道がなくなるまで歩いて、Uターン。１０。８。５。６。・・・・・。合計５６。いままでに見つけたどの箇所よりも多い。
近くは全部歩いたと思っていたが、「犬も歩けば・・・。」

新聞の論説委員が代わる際に、意見募集とあったので、好きなことを書いてFAXで送ろうとしたが原稿が動いてくれない。取扱説明書を見て、再度、試みたがダメ。古いタイプのだからかなと思ったが、他は送れていたが・・・・・。
しかたなく封書にした。腹がたったのは、その翌日から、論説委員の名前がないことだ。よく見ると、他の記事にも　名前がないのが多くなっている。少し前まではほとんどかいてあったのに。名前を書くことで、真剣さが違うと思うのだが・・・・。

わたしは視力に自信がないので、今回も前回もその前も「眼鏡」をポシェットに入れて出かけている。免許センターへ行くと、その日のうちに発行してくれるが遠い。
いつも近くの警察署で更新している。なぜこんなに時間がかかるのか知らないが、新免許証は１か月後にしかもらえない。
早めに出かけたので１番だった。たいくつなので家から持って行った新聞を読んだ。問題の視力検査になった。２０分ほど前から、遠くの山の緑をながめていた。これで視力が少しあがるのだ。〇がぼんやりとしていたが、なんとなく薄いところがある。これを探してこたえる。これは、もう何回も使った手だが、今回も何とかなった。でも、
「これから、眼鏡をかけて運転しなきゃだめかな。」と思った。

今日の新聞に危険物乙種４類に県立工業高校の１年生材料科３８人が全員合格したと報じられていた。今年度、３回目の試験だから、一発合格者数は分からないが、たいしたものだと思う。朝自習、補修、放課後の時間を見つけて勉強したのだろう。確か、合格率は３割程度のはずだ。
わたしと同時に受験した高校生の記事はなかったが、きっと似たようなものなのだろう。
「若い」ということに嫉妬した１日だった。

起床１０時。小原庄助並だ。新聞を手に取ると「引きこもりの若者を支援」という大きな見出しがあった。高齢者はどうでもいいのかと思いつつ起きようとした。
頭痛が急に出てきた。顔をしかめて、引っ込んでくれるのを待つ。午後２時、小康状態に。かねて思っていた、山菜地図づくりの白地図づくりに現地へ。それから、観音様めぐりの近くで見つけた「雪わり草（未確認）」の写真撮りに。
気が付くと頭痛は治まってくれていた。
ほっとして帰宅。カレンダーには「免許更新」と大きな字で書かれていた。

前の晩はなぜか眠れなかった。睡眠時間３時間で、翌日、煩雑な手続きをしなければならない羽目になった。
市役所で６枚の証明書をもらい、発行所に電話して書き方のわからない点、４か所を聞いた。そのあと職場へ提出しに行った。眠い。一時、仮眠。
職場で確認してもらい、無事提出完了。
家に帰って眠ろうとしたが、なぜか、目がさえる。一人で夕食をとっているうちに睡眠。娘が帰宅の気配で起きる。
「メール見た？」
「いや、寝てた。」
「なら、しょうがないか。」
メールには「夕食の前に風呂に入りたい。沸かしといて。お願い。」

１２歳の子供たちが３６歳になっている。顔が変わってわからない子が２，３名。〇〇ですと言われて面影に気付く。１８名の少人数のクラスだったが、４年生、５年生、６年生と３年間も担任をした。こんなことは後にも先にもなかった。そのうち１０名が集まってくれた。
子供たちの話を聞いていると、ずいぶん無茶をしたようだ。特に男子に。
「人間は忘れるから生き続けられる」と誰かが言っていたが、どうも本当らしい。
そして、時は感情を弱めてくれる。腹を立てたことも思い出に変えてくれる。笑顔で話してくれるので居心地はそんなに悪くない。こども（？）たちの話を聞いているうちに、うろおぼえながらも少しずつ思い出してくることがある。嬉しいことばかりではないが、くやしいこともよい思い出だ。
分かれ際が寂しかった。