わたしには「うつ」の他にも障害がある。「うつ」になる前だから、もう１５,６年前ぐらいだろうか。家庭用除雪機に右手の人差し指と中指をはさまれ、人差し指は半分、中指は皮一枚まで切断した。不思議にも痛さは感じなかった。
　家に帰り妻にいうと、すぐに救急車を呼んだ。
「当分、吸えないだろうから、たばこをくわえさせて、火をつけてくれ。」
「何言うとるん。」と言いながらも、火をつけてくれた。病院についても
「雪だから外科の先生がくるのに、時間かかるよ。」と看護婦。２時間待たされた。救急車の意味は？
人差指は元にもどった。中指は、第一関節が全然、第２関節が半分曲がらない。へたくそなギターとオカリナはあきらめなければならなかった。それに血のめぐりが悪いのか、寒さや冷たさにあうとすぐにろうそく色に変わる。自分でも気持ちが悪いのだから、他の人が見たら・・・。
「障害者手帳をとってあげようか。」と手術した医師がいってくれたが、面倒なので断った。
　今、困っているのは、釣りで「しばる」ことが難しいことだ。何度やってもすぐにとけてしまう。１箇所につき、３０分ほどかけているのに。釣りの準備は１日では終わらない。これが、今の一番の悩みの種だろうか？