ようやく海の底が見えてきたような気がする。今日は予想外のよい天気だった。釣りのエサ取りにいきたかったなと思っている自分がいる！

　底のない海はないはず・・・。春の来ない冬もないはず・・・。

　今日はいつもの山道からわき道に入って送電線の鉄塔まで行った。ずいぶん雪が残っていた。どれぐらいたたずんでいたか分からないが、登らずに家に帰ってきた。後悔するかもしれないなと思いながら・・・・。

　どこまで沈む？頭痛と幻聴のあいまに浮かぶ、送電線の鉄塔。

　朝起きたときから、何か変だった。父親の死ぬ間際の願いをかなえられなかったこと。母親が入院する直前に、してあげられなかったこと。娘が「うつ」になっていった言葉。自分が「うつ」になってから、未遂・入院までの想い。
　嫌なことばかり、浮かんでくる。この１年間、調子がよすぎたのかもしれない。これからが本来の「うつ」の始まりなのかも。頭痛がきつく、ミンミンゼミの幻聴が聞こえ続ける。眠れればよいのだがそうはさせてくれない。外は冷たい雨。

　数えられないくらい、何回も足を運んだ場所だ。でも、この冬は始めてだった。水面に浮かぶ波を見つめていると、自分が動いているように錯覚できるのが楽しい。
　今日は水面にうすい氷がはっていて、波ができていなかった。久しぶりだったのに残念だ。途中で散歩している人に２人出会った。「こんにちは」と蚊のなくような声しかでなかった。
　やはり、人に出会わない「山歩き」がお似合いなのかもしれない。何度行っても違う顔を見せてくれるのだから。

　今日は山歩きに行ってきた。途中で秋にはてっぺんの白い花と幹のとげで間違いないとかいてある「タラの芽」地図を書き換えることになった。木々は葉が落ち幹と枝だけなのでとても見ヤすい。秋は秋で白い花をてっぺんに見つけると半分はタラの木だったが。
　てっぺんの白い花は、そっくりなものもあるし、葉のつきかたや形もにたものがある。ただ幹にとげがあることだけは見分ける決め手になっていた。ところが、今日見たものにはとげも無く、枝ぶりもまったく違っている。これは、家から近いので８月の終わりには見つけていたような気がする。
どうして間違えたのか分からない。他の十数箇所も危ないのかもしれない。どうしよう！

　わたしには「うつ」の他にも障害がある。「うつ」になる前だから、もう１５,６年前ぐらいだろうか。家庭用除雪機に右手の人差し指と中指をはさまれ、人差し指は半分、中指は皮一枚まで切断した。不思議にも痛さは感じなかった。
　家に帰り妻にいうと、すぐに救急車を呼んだ。
「当分、吸えないだろうから、たばこをくわえさせて、火をつけてくれ。」
「何言うとるん。」と言いながらも、火をつけてくれた。病院についても
「雪だから外科の先生がくるのに、時間かかるよ。」と看護婦。２時間待たされた。救急車の意味は？
人差指は元にもどった。中指は、第一関節が全然、第２関節が半分曲がらない。へたくそなギターとオカリナはあきらめなければならなかった。それに血のめぐりが悪いのか、寒さや冷たさにあうとすぐにろうそく色に変わる。自分でも気持ちが悪いのだから、他の人が見たら・・・。
「障害者手帳をとってあげようか。」と手術した医師がいってくれたが、面倒なので断った。
　今、困っているのは、釣りで「しばる」ことが難しいことだ。何度やってもすぐにとけてしまう。１箇所につき、３０分ほどかけているのに。釣りの準備は１日では終わらない。これが、今の一番の悩みの種だろうか？

　昨日、久しぶりに徹夜をした。試験勉強、パソコンゲーム、「仁」、釣りの活きエサ一覧表つくりなどをしていた。知らないうちに、何時間かいすに座ったままねていたかもしれない。おかげで今日は午後２時起床で、完全にリズムが狂っている。これが、なぜ、いいかというと、今まで午前２時が過ぎると胸が締め付けられて、起きていられなかったからだ。身体が丈夫になった？
　悪いのは、午前の薬が飲めなかったこと。猫の朝のえさが午後になってしまったこと。今日の試験勉強の予定がこなせなくなったことぐらいだろうか？

　今日は雪の予定だったが、午前中から夕方まで晴れていた。山歩きや釣りに絶好の日だった。息子が帰ってきていた。釣りの準備をしていなかった。山歩きは前回の手のこごえで慎重になっていた。
　「そのうち、雪が降ってくる。」空は雲がほとんど無い。「冬型の天気はどうした？」結局、ひきこもりだった。息子の世話をやき、釣りの本を見ながら糸のしばりかたに挑戦し、山の地図を広げた。
ついでに、試験勉強をした。このところ、ずっと外に出て歩くことをしていない。頭だけでなく、足も衰えていく自分が怖い。