ここ１週間ほど、寝起きが悪い。午前７時には起きるのだが、体を二つ折りにして布団に顔を押し付けている。約３時間後に、やっとベッドからのそのそと起きだす。起きてしまうと、
「何してんのだろう？」
と思うが、無意識にやっているので、どうにもならない。でも、ゴミの日の月曜と木曜は、ちゃんと起きるのだ。「甘え」も、もちろんあるだろう。でも、なんで？

この１週間、降り続いた雪が、屋根に１ｍ以上積もって凍っている。屋根と屋根が入り組んで落ちてこないのだ。今日はわりと暖かったので、下ろす気になった。２階の柱にロープを巻きつけ、その先を自分の腰に巻いた。
角スコで思い切り積もった雪に突っ込んだ。ザシュ。ザシュ。３０ｃｍほどの間をあけて。凍った雪は重たい。
一昨年だったか、下ろしすぎて屋根から半分、体が落ちて宙ぶらりんになったことがあった。今年は、半分下ろせばいいと思っているので気が楽だ。もう、終わったと思ってしたにおりると、大きな雪山ができていた。ためいきが一つ。何十回行ったり来たりすると終わるのか見当がつかない。「増えることはない。」と言いながら、大きなスコップで雪を乗せ、向かいの空き地に運ぶ。あたりが暗くなってきた。まだ、半分以上残っている。
煙草を吸いに部屋に戻ろうと、何回思っただろう。その度に、
「もどるともう嫌になってやめてしまうかも・・。明日の朝には、もっと凍って、剣スコでないとくだけなくなる。今日の倍の労力がいる。」
何回も何回も往復した。でも、減っている気がしなかった。あと３０回ぐらいかな。２９回、２８回・・１回。まだまだあった。３０回、２９回・・・・・１回。これを３回繰り返した。さすがに終わった。額にうっすらと汗が出ていた。

今朝、軽い頭痛が残っていた。妻が通帳を広げて、
「１２月分の振り込みがないのに１月分の振り込み明細がきたよ。」という。
電話して確かめると、５分ほど待たされて、１月分の振り込み日と同じ２月２８日に振り込むという。電話をしなければ、１２月分は支払われなかったということだろう。つまり、忘れられていたのだ。運はよくないほうだとわかっていたが、ここまでくると・・・・。

昨日２５日は〇〇の説明会があった。私は生年月日のせいで△△万円損する会の説明だ。
「みなさん、３月３１日まで勤務してください。」
説明者の声がむなしい。
この会場の１５０人、ほとんどが、ボールペンを動かしてる。３月３１日に２本線を引き、３月２４日に変えているのだ。△△万円の損がなくなる。私だけが書いていないように思われた。
次の説明では事前に届いていた資料を皆が一斉に取り出す。私だけに届いていない。
「資料のない人いますか？」
手を挙げてもらったが、全資料の半分ぐらいらしく、説明に該当するものが入っていない。しかたなく文庫本を読んでいた。
次から次へと、説明者が代わり、メモを見て話している。そのメモをコピーして配布すれば、この寒空に、こんな遠くまできて４時間、缶詰にしなくてもいいのに・・・。参加者がききたいことは、会が終わってから後ろにいる担当者に聞くように言われた。
わたしは、かなりの頭痛がでてきていた。いの一番に車にもどって、頭痛が軽くなるのを待っていた。車が動き出した時は、夕闇を過ぎていた。

何をするのもつまらなく思えた。
つりの本を読むのも、しかけをつくるのも
山城の本を読むのも
山菜地図を完成せるのも
天文図鑑を見るのも
昨日の晩のことだ
久しぶりに歩いた３時間
妻と息子の口げんか
鉄塔へ行こうかと玄関の戸を開けると
「どこ行くん？」娘の声
椅子に座って、頭をかかえる
頭痛はあるが、知らぬ間に眠っていた
真夜中寒くて眼覚める
布団に入った途端、夢の世界へ
今朝は頭痛のない朝

ここ５日間ほど、連続して雪が降って積もった。
今日は山へ散歩に行った。深いところは４０ｃｍ。浅いところでも、１０ｃｍはある。木陰の浅いところを選んで歩いた。ずっと気にかかっていた６０の標識。晩秋に何度行っても見つからなかった。１度、初めに行ったときは大栗がたくさん落ちていた。それ以来、見つからなかった。
今日は、雪に足を取られるせいで、のろのろとしか歩けない。今まではメモどおり、いつも道の右側しか見ていなかった。今日は早く歩けないので、道の両側をのんびりとみていた。
いつもの三叉路で右に折れて、約１０分。笹の陰に６０番を見つけた。少し歩くと鉄塔と栗の木がああった。メモは右と左を間違えていたようだ。
もとに戻ればいいものの、山の下に大きめの道が見えた。「行ったことがない道は歩いてみたい」悪い癖とはわかっているが足が勝手に動く。人家があるのは、右か左かわからない。多分左だろうと歩いていくと、集落の真ん中へ出た。あまりうれしくないが、迷子になるよりはましだ。味気ない舗装道路を長い間歩いて家についた。

朝雪が降り、それをどかすとあとはフリータイム。
さすがに「仁」もみあきた。
３番目、４番目の活き餌探しに行く気も失せた。
試験で間違えた問題だけが浮かんでくる。
お気に入りのCDも聞く気がしない。
規制がかかる前にダウンロードした音楽のビデオも。
ただ、ストーブの番をしているだけ。
外は雪。

午前中も午後も予想問題集でマークシートの塗りつぶし。たいくつな時間はなかった。試験予想問題が１０回分あるので半分は出題されると信じて疑わなかった。４回ずつやった。問題と答えを覚えてしまっていた。初めに参考書を３回読んでいたので、予想問題になかったところは、ノートに書き写した。
妻が家族に言うまでは、気が楽だった。それから、少し気が重くなったが勉強を続けた。
試験当日、見ただけでわかる問題、消去法を使わないと解けない問題、お手上げで、１か５にした問題。頭が痛くなったが、うつのせいではない。久しぶりに頭を使ったせいだ。落ちたくないという思いはなかった。ただ目の前の問題に集中していた。
今、振り返ると、楽しく充実させてくれた日々のプレゼントだった。

６時に起きて、資源ごみを収集所に持って行った。帰って来ると、
「なんでこんなに早く起きたん？」と妻の声。
昨晩、段ボールや新聞、ちらし、カタログなどを、ひもで結わえて積んだこと。アルミ缶のふくろとペットボトルのも車に積んだこと。まったく見ていないとはいえ、気にもかけていない。
天気予報が今日から、１週間雪だという。活き餌探しの３か所目を見ておけばよかったと後悔。１か所目は汽水域からやや上ったところ、２か所目は海が陸地に入り込んでいる所、３か所目は堤防の下の小石と砂が混じったところ。少し遠いが４か所目は砂地。
３か所目と４箇所目は今日、探しに行く予定だった。
窓の外は牡丹雪。

かけたくない電話を昨日はさぼった。妻が夜「電話した？」あんたがしてもいい電話と思ったがけんかの種はまきたくない。今日も嫌だったが、外が明るい。魚の活き餌を探しに行きたい。候補地は３か所。
思い切って電話をかけた。忙しい人だとわかっていたが、不機嫌な声。１秒でも早く終わらせたいのが伝わってくる。２つ聞きたいことがあったが一つにした。
心も軽く、海辺へ。細長いシャベルで、あちこちに穴をあけたが一匹も見つからない。２つ目の所へ。砂泥地がせまい。おまけに嫌なにおいまでついてくる。パス。
３つ目に向かうところでパトカーとすれちがった。なんのきなしに助手席をみると、ポシェットがない。あれには財布、カード、免許証が入っている。携帯電話だけでなく、免許証も不携帯だ。気づかなければなんでもないが、気づくと気になって落ち着かない。少し悩んで帰宅。
結果はともかく、海辺に探しにいきたいと１か月以上思っていた。少し満足して、明日の資源ゴミの準備。