生徒Ａ：職業選択の自由に対する規制（距離制限など）の合憲性の判断は？
先生Ｂ：目的により、厳しさが異なるね。＜ア　４０字程度で＞よ。
生徒Ａ：薬局の距離制限は、前者で、違憲とされました（薬事法事件）けど、
　　　　昭５０．４．３０　http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=51936
　　　　小売市場の距離制限は、後者で、合憲でしたね（小売市場事件）。
　　　　昭４７．１１．２２　http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=50995
先生Ｂ：つまり、薬局は近くてもいいけど、小売市場は離れるべきなのよ。
生徒Ａ：前者は、「＜イ　４０字程度で＞」というケースでなければ、
　　　　合憲性が認められないんですよね（平成１２　問３６）。
先生Ｂ：一方、後者は、＜ウ　４０字程度で＞よ（合憲性が推定される）。
　ア　　ヒント
●●的・●●的規制のほうが、●●的・●●的規制よりも、●●くなっている
　ア　　解答例　　　３５字
消極的・警察的規制のほうが、積極的・政策的規制よりも、厳しくなっている
　イ　ヒント
より●●かな（●●的でない）●●によっては立法●●を●●に●●することができない
●●●●のためにはここまで●●い●●を行わ●●を得ない（他の●●規制では●●だ）
　イ　解答例　　４０字
より緩やかな（制限的でない）規制によっては立法目的を十分に達成することができない
目的達成のためにはここまで厳しい規制を行わざるを得ない（他の甘い規制ではダメだ）
　ウ　ヒント
その●●が●●く●●●であることが●●な場合に限って●●となる（●●●の原則）
●●保護の経済●●なので、●●的な判断が尊重され、●●府の●●が広く●●られる
　ウ　解答例　　３９字
その規制が著しく不合理であることが明白な場合に限って違憲となる（明白性の原則）
弱者保護の経済政策なので、政策的な判断が尊重され、立法府の裁量が広く認められる「規制の目的は、許可制でなくても、行政上の取締りの強化で達成できるだろ」
というのが、薬事法違憲判決の考え方です（平成２１教材より）。　食堂に例えるなら、
「うちの店はめん類専門店ではないから、めん類目当てのお客さんは少ないし、
　最近は調味料も進歩してるから、わざわざ手間をかけてダシをとらなくても、
　市販の調味料を吟味して使えばＯＫだろ」　みたいな感覚ですね。
なお、丸い金魚（リュウキンやランチュウ等）は、動きが鈍いので、和金と同居だと、
活発な和金にエサを先取りされて、エサ不足で弱ってしまうことがあるそうです。
小売市場の場合と同様、強者と弱者は同居・接近させないほうがよさそうですね。