上下関係は、どこにでもありますね。
行政庁も、ピラミッド型の階層構造（上命下服の構造）になっています。
クヌギ等の樹液に集まる虫にも上下関係があり、オオスズメバチとカブトムシが両横綱で、
後から来ても、先に来ていたカナブンやチョウを力ずくでけちらします。
不動産保存・工事の先取特権も、先に登記された抵当権に勝ちますね（民法３３９条）。

動物園職員の方のインタビューによると、カメレオンにコオロギを与える際、
「食ってるところへ次々と押し付けて、１回に７，８匹食わせてしまう」そうです。
これと同様の感覚で、「すでに覚えた知識にこじつける」暗記法も行っていました。
　たとえば、
平２３宅建教材では、２アール（２００㎡）未満という数字が３回登場します。
㋐定期建物賃貸借の解約㋑農地法４条の許可の例外㋒準住居地域の映画館の用途制限
イやウを、「アと同じだな」と、アにこじつけるわけです。

　なお、同じでない知識でも、「こじつけ」自体は可能です。
参与機関（議決が行政庁を拘束）と諮問機関（答申は行政庁を拘束しない）は、
「国会（衆が優越）と逆で、参のほうが強い（行政庁を拘束できる）」と覚えました。
三委員会（過半数が社外取締役）は、国務大臣（過半数が国会議員）と同様です。
監査役会は、三委員会や国務大臣と異なり、半数以上が社外監査役です（335条３項）。