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from: シニョレッリさん
2014年07月26日 08時52分02秒
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美術館・教会巡り(298) マントヴァ、オーニッサンティ教会
今日から「美術館・教会巡り」と「リナシメント芸術家」シリーズを一時的な試みとして、にょん太さんのサークルでアップすることにしました。マントヴァのCor
今日から「美術館・教会巡り」と「リナシメント芸術家」シリーズを一時的な試みとして、にょん太さんのサークルでアップすることにしました。
マントヴァのCorso Vittorio Emanueleです。
通りに面して教会が建っています。
新しそうに見えますが、興味深い歴史を持つオーニッサンティ教会です。
1080年、トスカーナ辺境伯Grancontessa Matilde di Canossa(1046-1115) が教会や病院を建てるために、財産の一部をサン・ベネデット・ポー修道院に寄進しました。Martildeが寄進した金に加えて、1159年に当時の法王アドリアーノ4世が資金援助を行い、12世紀に建てられた教会が前身です。
現在の建物は、1752年から1755年にかけてバロック様式で再建されたものです。
Matilde di Canossaは、有名な「カノッサの屈辱」の舞台となったカノッサ城の城主で、1077年法王グレゴリウスをカノッサ城に保護して、神聖ローマ帝国皇帝ハインリッヒ4世を屈服させた陰の主役でした。
この辺の背景を知っていると、この教会に巡りたくなるのです。
単廊式、バロック様式の内部です。
右側壁方向
左側壁方向
バロック様式の教会としては、比較的地味な装飾です。
天井のフレスコ画は、Giovanni Cadioli(1710-1767)によって描かれました。
主祭壇です。
クーポラのフレスコ画もGiovanni Cadioliの作品です。
主祭壇画は、Ippolito Andreasi(1548-1608)の「聖人たちに囲まれる聖ベネデットと聖スコラスティーカ」です。イッポリートはジュリオ・ロマーノのマントヴァ時代の弟子でマントヴァとその周囲で活動しました。
制作者不明の「磔刑像」
Ippolito Andreasiの「福音書記者聖ヨハネ」
作者不明の「死せるキリストの埋葬」
「受胎告知」のステンドグラス
二枚のステンドグラスから成っています。
主祭壇前からファサード方向を見た写真です。
Giuseppe Bazzani(1690-1769)の「聖母子と聖アンナ」
Giovanni Cadioliの「病院を癒す聖マウーロ」
Ippolito Andreasiの「洗礼者ヨハネの説教」
Cappela del Morteです。
このフレスコ画が、再建される前の教会にあった唯一の作品です。
Nicolo Solimani da Veronaの「聖母子と聖ベネデット」(1463)
作者不明の「父なる神」
カノッサ城主だったMatildeゆかりの教会ですが、その名残を一切感じられませんでした。
教会を出ました。
from: にょん太さん
2014年07月26日 10時00分13秒
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シニョレッリさん
この教会は、マントヴァでも由緒ある教会の一つですが、それを知らない観光客が多く、わざわざ足を運ぶのは、何時も地元の信者だけのようです。
ただ、建物や彫刻・祭壇画にトスカーナ辺境伯の痕跡が全くないので、それも当然だと思います。
ニコロ・ソリマーニのフレスコ画ですが、「聖ベネデットによって戴冠される、幼きキリストを抱いた聖母」がテーマとされています。
写真のように現存するフレスコ画には、戴冠の冠が無いし、、聖ベネデットの身体の表現が不自然です。修復する時に、剥離していない部分を適当に繋ぎ合わせたのではないか、とされているようです。
このサイトに書き込んでいただいて、感謝です。
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