タンポポは、
色んな園芸花達のような可憐さを愛でる花ではありません。

可愛いと摘んで家に持ち帰るような花ではなく、
自然界の厳しい冬の氷を溶かし
春の訪れを一番に告げる元気いい花。
死んだような長い冬の世界を蘇らせ、
命の証を目が醒めるような黄色い世界に
目を覚まさせてくれる花。

でも、雑草だから、
すぐに刈り取られ、
望まれないながらも、
根強く一生懸命咲き続け、
そして、
そのうち、白い綿帽子になって、
静かに、風に乗って飛んで行く、
遠い遠い見知らぬ土地に降り立って、
そこに根を張り命を繋ぐ。

人々は、
タンポポの生命力に元気をもらうことはあっても、
両手にとって、心を寄り添い愛しみ
そっと大事に大切に愛で癒されるとおもうことはないでしょう。

タンポポに頼るものは与えられない。
自分で硬い石ころだらけの土を割って根を張るしか生きる術はないのです。
踏みつけられる時も、
誤って踏んじゃうんじゃなくて、
潰しにかかって踏み滲まれる。
それでも、
お天道様は、あったかくて、
笑顔で生きよと励ましてくれる。

こんな運命なのかも、
でも、
自分なりの受け止め方して生きて行こうと思っています
皆、それぞれ、そうでしょうから。

ワンコにも、自分にも、
ヨシヨシ、愛してるよって一杯語り掛けてね。