「別れ」を、どう受け止めるべきなのだろうか。
人生は、「ひと時」の別れの継続、それらのひと時を心に繋ぎ止め心に生かし続ける事で、別れを別れとせず、生きてきた私は、間違っていたのだろうかー。

切符: 浅田次郎

https://youtu.be/G4UORL7mzKk

母が通った古い小学校の最後の卒業式で、私は生まれて初めてと言って良いほど泣き疲れるほど大声で泣いた思い出がある。それは、又、それまでにない大きな級友との別れの儀式でもありました。
中学一年の時、転校するほどの引っ越しをした時をはじめとし、長い旅立ちを続けて来た中で、新しい土地で、新しい出会いとともに、心新たに真っ直ぐに前を向いて生きてきたけど、
今ここで、ある事に、気づいてしまう。

私はどれほどの別れを告げてきたのだろう。
転居の度に、新しい旅立ちの前に、新しい出会いの前に、私は多くの別れを告げたはず。
でも、それらはいつも、「又今度会う日まで！」という独りよがりの不確かではあるものの、「約束」として自分は受け入れていたのだ。
だから、遠い古くからの友は、心の影になって、どんな時も、心の中で確かな存在で、私を支えてくれてきた。
そんな多くの友に支えられて生きてきたけど、
「真実」は、たとえ、一時の別れにしろ、約束の無い別れは、やはり「確かな別れ」なのだ！と。そう、思い知らされるお話でした。
今更ながらに、若気の至りとも言える、自己中で周りの人たちの気持ちを汲んであげれていない未熟な自分に気付かされる。
私の、人としての成長は、かなりの時間を費やしていると情けない想いで自覚するこの頃です。