玉三郎さん特別公演

　南座へ、玉三郎さんの公演へ行きました。
「阿古屋」は2月の文楽公演で見たし、玉三郎さんのでも３回目。
あらすじは分かっているけど、イヤホンガイドを借りました。
休憩時間に、玉三郎さんのインタビューもありました。
　今回、東京公演では「岩永」という役もしたんですが、人の動きではなく、文楽人形の動き〜人形振りをするんです。
そのため、文楽人形を遣う方のところへ教えを乞いに行ったとか。
　そういう裏話を聞けて良かったです。

　さて、NHK、Eテレの「鷺娘」では、特別に鷺娘が踊る時の腕の動きを撮っていました。
肘まで着物の袖をたくし上げて、踊る姿を見てビックリ！
　マヤ・プリセツカヤさんが「瀕死の白鳥」を踊る時の腕から背中にかけて、筋肉が流れるように動くのを彷彿させました。
　鷺の羽の動きが見事でした。人じゃない。鷺の精です。
　NHKもよくこんなところに目をつけて、お願いしたものだと思いました。

　それと、これも初めて知ったのですが。
　鷺娘は、人間の男性に惚れて、その妄執で地獄の責め苦にあい、雪の中で倒れる、この演出は、舞踊指南の藤間先生が「あなたは雪の中で倒れる方が似合う」のご意見からだそうです。
　玉三郎さんが最初に踊った時は、この演出ではなかったと。

　うーん、違う演出の鷺娘も見たいものだと思いました。