何のこっちゃだろう

最近　「おま老」という言葉でポジショントークをする人がいる
「お前もいずれ老人になる」という老人からの「決まり文句」に対し、反発する若者らに受けているWordです
少子高齢化から、社会保障費の負担が激増し、若者に負担がかかり、生活がままならない事に反発し、「老人が牛耳っている」という妄想から、老人バッシングに走る
すると老人の方も「おま老」と言い出す　そのような定型化された老人の反論「おま老」を揶揄している

しかし、本当にそうだろうか？

傲慢な老人と対照的に負担に苦しむ若者
確かに一元的にはそう見えるが、事態はそんなに簡単なものではない

例えば、こう問いかければすぐにわかる
「では、どこからが老人ですか？」と
ある人は　５０代から老人ですよというだろうし、６０代、７０代？。。。
つまり、非難する対象が漠然としていて、実は定まっていない

それにもっとも初期的な疑問
「年金制度はなくしてと叫ぶ年齢層は？」どこから？
おそらく４０代、３０代もしかして、（頭の良い）２０代の人もそもそも（年金廃止には）同意はしないだろう

今の老人の生活ぶりを見て、「自分の将来の姿を想像できないその日暮らしの若者」以外は、誰でも、少し考えるとわかる事だろう。（例えば我が国では、生命保険未加入の人が少ないのを見ればわかる。）

ところで、昨日　蕨市で凶悪犯が発生した。
自らのアパートを放火し、病院で発砲し、郵便局で人質をとり立てこもった
犯人は８６歳の老人です

ちょっと前に「老後問題」で話題になったのは
老後を刑務所で過ごすという、いわば人生の裏技ともいうべき手段です
つまり（特養老人ホームは２年待ちだが）刑務所は、即入居できるという笑えない現実なのです

刑務所は、３食めし付き、病気も手厚く見てくれ、老いれば完全看護
かの犯人も、アパートで一人ひもじい思いをしているより、冷暖房完備の完全看護の刑務所の方が「この世の天国」なのです
　　※（恐ろしいのは）刑務所を終の棲家とするにはできるだけ刑期を長くすること➡　　
　　　　凶悪犯になる事。

しかし、年金制度、国民皆保険制度を廃止すれば、社会不安から
こんな老人を増やすだけだし、自らもそうなるおま老ですね
「おま老」は「おま（刑）務所」の方が、実は合っているのです

「直ぐに高齢者の責任に転化し制度を破壊する行為」は
１本くらい良いだろうと、「高山に咲いた花」の意味も吟味せず　その時の快楽の為に花を摘んでしまう、誠に軽率短慮な行為なのだと思うのです

この問題については、多方面からの検証が必要なので、今後もつらつら書いていきたいです