「君の名前で僕を呼んで」に原作があって、映画で描かれた後の続きの物語もあり、監督が続編も計画してるとの情報を得て、小説買ってみました。
次に旅行する時の（新幹線の中や温泉宿で読む）楽しみにしようと、思っていたのですが、小説の話をしていたら、無性に読書をしたくなって、雨に閉じ込められた休日、ちょっとだけと、最初の数ページだけ、と開いたら
結局全部読んでしまった(^^;)💦

訳が読みやすかったし、夢中になって次々ページをめくってしまう程、エリオの心理の動きが、面白かった。傷つきやすい自意識、溢れ出る情動、欲望、渇望、焦燥、歓喜と落胆のアップダウン
オリバーの、一つの眼差し一つの言葉ちょっとした接触、ただそこに居ないそこに居るという距離にさえ、本人も持て余す程の心身の過剰な反応が、若葉の頃の瑞々しいエネルギーを感じさせて心地よかった。

エリオ視点での独白になっていたので、原作を読んで知りたいと思ってたオリバーの生立ちやあの時この時の真意ってのは、あまり明らかにはならなかったが、（エリオが、ああだろうか？こうだったのだろうか？と推測するばかりだから）、
でも、本人の口から明らかにされなかった部分は、小出しにされたヒントから自分（映画の視聴者・本の読者）の好きに想像できるので、却って良かったのかもかもしれない。