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from: 旅人さん
2021年01月23日 09時32分06秒
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クルーズ本のレビュー(その4)
あのトリスウイスキーのキャラクター
「アンクルトリス」のイラストレータの
挿絵がたまらない
『船旅の絵本』
柳原良平著
文藝春秋
他の著書でも、
『船キチの記』というタイトルの本が
あるように著者は無類の船好きであり、
その著者が書いたイラスト入りの
船旅紹介本だ。
この本を書いた目的を、まえがきで
「この本は、船を好きになってもらおうと
書いたのではなく、船旅をして、セカセカ
働いているわれわれの日常生活を考えなお
してみるきっかけを少しでも持って
もらいたいからである」
と言っている。
日本に豪華客船が定着しはじめた頃は、
個人客等のツアーというより、企業が社員の
ための研修と娯楽をかねた
「洋上大学」という研修スタイルがあった。
著者もその講師の一人として参加した
様子が書かれている。
私が気づきをもらった点で、船旅の魅力は、
①船はおサケのTPOを学ぶ絶好のところ
(食前、食中、食後の飲み物)
②食事は船旅最大の楽しみであり、料理の
勉強をしないと損
そして
③船は乗った瞬間から外国であり、船の中
はひとつの社会、国家であって、
目的地に着くまでに外国の習慣になれ、
外国語を覚え、知人友人ができて
異国に踏み込む不安もなくなる
船旅には人生を成長させる場がいくつも
用意されているといったところだ。
後半は、世界の港の紹介と、世界の客船の
紹介だが、この本が出版されたのが、
昭和47年なので、客船の紹介は当時現役で
活躍していた船が主で、客船の歴史を学ぶ
には良いのかも知れない。-
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