1988年、韓国のソウルでおこなわれたオリンピック・パラリンピックの様子と当時の出来事をご紹介します。
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【1988年 ソウル大会】
参加国：159
選手：8,397人
日本の獲得メダル：金4　銀3　銅7
※国際オリンピック委員会HPより引用
北朝鮮が参加をボイコットしたが、過去最多の159の国と地域が参加、2大会ぶりに東西対決が実現した。

注目を集めたのは、陸上男子100メートルの、カール・ルイス（アメリカ）とベン・ジョンソン（カナダ）の対決。ジョンソンが勝利したが、のちにドーピングが発覚して金メダルを剥奪される事態となった。陸上女子ではフローレンス・ジョイナー（アメリカ）が3冠に輝き、力強い走りで人々を魅了した。さらに100メートル10秒49、200メートル21秒34の世界記録を樹立、記録は33年経ったいまも破られていない。

日本競泳陣16年ぶりの金メダルをもたらした鈴木大地が鮮烈だった。スタートから潜行して進む「バサロ泳法」で注目を集め、100メートル背泳ぎ決勝戦では猛烈なスパートで世界記録保持者で予選1位だったデビッド・バーコフ（アメリカ）を破り、日本記録を樹立。日本人2人目の金メダリストとなった。旗手を務めたシンクロの小谷実可子は華麗に舞い、ソロで銅、デュオでも田中京と組み、銅を獲得した。
競泳男子100メートル背泳ぎで優勝した鈴木大地＝昭和63年9月24日

【昭和63年の話題】
世界最長（当時）の「青函トンネル」、世界最長の鉄道道路併用橋「瀬戸大橋」がそれぞれ開通し、北海道、本州、四国、九州の日本列島4島が鉄道でつながった。ＪＲグループは「レールが結ぶ、一本列島。」とアピール、話題を呼んだ。
1月にはソウル五輪を妨害するため、前年に大韓航空機爆破事件を起こした実行犯の金賢姫（キムヒョンヒ）元北朝鮮工作員が記者会見で、日本人拉致被害者に日本語教育を受けたと証言。国会でも取り上げられるなど、北朝鮮による日本人拉致事件が初めて発覚した。
昭和天皇がご体調を崩され、年の暮れにかけては自粛ムードが社会を覆った。
岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ瀬戸大橋。間にある5つの島を飛び石のように6本の橋梁でつなぐ

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