今回は若い世代を中心に利用者が増えているペアローン、今回はそのメリット・デメリットについて触れて見ますね！


◆ペアローンの主なメリット
・借入額が大きく出来ることで物件の選択肢が増える。
・要件を満たせば、夫婦それぞれの住宅ローンにおいて住宅ローン控除が適用できる。
・住宅ローンは2本組む形となり、金利タイプ（固定・変動）、返済方法（元利均等返済/元金均等返済）や返済期間を個別に選択できる。




◆ペアローンの主なデメリット
・いずれかの収入が減って返済が困難になった場合、相手方の債務も負うことになる。
・住宅ローンを2本組むことで、事務手数料や、印紙税、保証料等々が2人分必要になる。
・ペアを解消（離婚等）の場合は大きなリスクとなる。





出典：三井住友トラスト・資産のミライ研究所　「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」（2023年）より　令和の"住まい"と住宅ローン事情（一部抜粋）


ペアローンによる借入額を年代別・借入額別のグラフです。借入額3,000万円～5,000万円未満の割合は20代で53.5％、30代で49.2％。このあたりはペアローンならではでと思われます。


〇ペアローンを利用する場合きちんと考えておくべき点
◆「子育て」や「転勤・転職」といったライフイベントの発生時
このような場合に、パートナーの収入が大きく減少した場合でもローン返済を継続できるか？
この点をきちんと考えておくことが大切かもしれません。


◆万が一ペアを解消（離婚など）することになった場合
このケース、❶「住宅を売却する」、❷「所有を続ける」の2パターンになると思われます。
まず売却の場合、共有名義の住宅はパートナー双方の同意が必要で、いずれか一方が拒否した場合は、売却ができません。そして売却に同意できた場合でも、ローン債務が残り、返済を続けるけースもあると思われます。
またペア解消後も2人で所有を継続する場合、このケースそれぞれのローンを返済することになりますが、引き続き「自身が債務者」でありかつ「元パートナーの連帯保証人」であることを忘れてはいけません。片方の返済が滞った場合、2人分の返済を求められることも想定しておきましょう。


借入額を増やすことは、リスクであることは間違いありませんが、一方で手が届きそうで届かない物件がペアローンで実現できるのであれば、それこそ"夫婦仲良く働き続ける"ことを覚悟する必要があると思います。そしてそれが夫婦の絆をより深めることに繋がるのであれば、それはそれで素敵な事かもしれませんね！






皆さんはどうお考えになりますか？