確かに深刻な問題ですね。
ただ、後継者不足は農家に限ったことではありません。特に、全国各地にみられるシャッター商店街のように、個人経営の商店の後継者難も深刻です。
農家はまだ恵まれた方です。農家については、相続税の納税猶予制度があり、農地等を相続しても廃業しない限り結果的に相続税を納めなくていいことになっています。商店の場合は、そういう制度もないので、店主が死亡した場合は相続税を払うために店をたたむ必要が出てくることもあります。その結果閉店に追い込まれるのです。町工場などの個人事業主も同じです。
職業選択の自由があるので後継を強制することはできませんが、後継したいと思っているのにできない状況になることがあるのは問題です。
その結果としての農家や個人商店などの後継者不足が、農村や地方都市の活力を失わせる原因や空き家が増える原因の一つになっています。
政府は、少なくともこうした制度上の問題点については早急に対策を考える必要があると思います。