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from: 【登山部サポーター】ラッセラーすぎさん
2024年08月19日 13時45分24秒
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特殊な現場
某県警山岳救助隊と捜索救助活動してきました。
繊細な現場のため、全面ぼかしを入れております。
注意喚起となればと思い投稿します。
ヘリから下降するところ
隊員に救助される要救助者
遭難の原因は体力が尽きたことに加えて転倒した際に膝等の打撲、裂傷。
食料はたくさん持っていたが、食欲がなく食べられていない。
※実際に下山後に荷物整理していた際に手のつけられていない食料がたくさんあった
また、ビバーク時に持っていた水は早々に飲んでしまっており、渇きも食欲不振の原因だったようです。
登山中に転倒などをして軽い打撲、裂傷ありそれが原因で体力を奪われた。
時間的、体力的な限界を迎えたために17時ビバーク。
ツェルトにくるまり、暖をとるも早々に水が尽きる。
打撲・裂傷が痛み動けず、翌日ヘリで発見するも引き上げできず、翌々日に我々による地上部隊が到着。
発見時にはビバーク時から動いておらず、打撲等怪我の炎症が体内に広がる、軽度の横紋筋溶解症だったとのこと。
我々が到着後、1.5Lの経口補水液を一気に飲み干すなど、渇きが著しい状態ではあったものの意識や受け答えがしっかりしていた。
その後、病院で数日入院後回復したとのこと。
・遭難者はココヘリを持っていたが、警察とは別にココヘリにも捜索依頼する必要があり、ココヘリは運用されなかった
・1回目のヘリ捜索で発見されるも引き上げできず、2,3回目は発見に至らず
・GPSログなどからビバーク場所の特定にいたり救助に至った
・入山場所と捜索場所が県をまたいでおり、情報共有がむずかしくなっている印象だった
・ビバーク時に装備品の散乱や電気機器の破損などがあり、身体的に負担がかかる状態では機械にかかる角度等負担が変わるので取り扱いには注意が必要
他にも色々ありますが、まずは自分が遭難しないとは思わないことだと改めて確認させられました。
まずは、遭難してしまったら家族等通報者がどういう行動をとるべきなのかを細かく確認しておく必要があります。
今回もココヘリがあったのでココヘリドローンで特定は容易だったと思われる事案だったものの、警察とは別にココヘリにも通報する知識がなく活用できなかったのは盲点でした。
また、自分が遭難したりビバークする際の荷物をどれくらい持ったらいいのかが、色々争点になりますが、それ以前になんでもザックに突っ込めばよいということではありません。
コースや高低差、気象条件などをシミュレーションした上で、装備は取捨選択して適切な重量にしていかないといけません。
一度ご自身が山に入る際には、今一度シミュレーションしていただければ幸いです。
また、ほとんどの山行が無事に下山しますが、下山時に体力がどのくらい残っているのかということも自身の装備重量やルートセットの目安になるので気を配っていただければ幸いです。
追伸、楽しくない投稿ですが、皆さんの安全登山につながることを願っております。-
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