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記憶の花

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  • from: みらいさん

    2024年05月01日 12時06分00秒

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    くーちゃんの事


    くーちゃんは、今年の11月で12歳になる。もうすっかりおばあちゃんだ。去年の9月21日に子宮蓄膿症が見つかり翌日に緊急手術して子宮と卵巣を全摘出した。手術後の退院の説明の時に、乳腺に腫瘍があるのを医師から告げられていたが、昨日まで、それの痛みを表すような事はなかったし、4月の血液検査では、全部の数値が良い値だった為、高齢もあり、乳腺の腫瘍を切除するのは辞めていた。

    ところが、4月28日に胃液を吐き出す嘔吐があり、翌日には下痢に苦しんだ。しかしながら、30日の4月末には、食欲も戻り排便も有形便だった為にホッとしていた矢先、昨日の夜11時くらいに、くーちゃんは、苦しそうなうめき声をあげた。抱っこしてあげると、そのまますやすや眠り、安堵するものの、数時間寝るとまた、起きてうめいている。

    ペットクリニックは、非常に混んでいて、2時間待ってようやく院長の診察があった。恐らく、乳腺の腫瘍が痛くて鳴いているのだろうと言って医師は、3つの選択をホワイトボードに書いた。①レントゲンやエコーによる精密検査。②大学病院の紹介。③痛み止めと抗生剤の点滴。

    くーちゃんはだいぶ弱っている。食欲もなく、水も口にしない。このまま、くーちゃんは死んでしまうのか?ペットクリニックで2時間待っている間、色んなことを考えたし、他のペットと飼い主を見ていた。不思議と、くーちゃんのやがてやってくる死への覚悟をしている自分。

    辛いけど、受け入れなければならないが、出来るだけ、くーちゃんが苦しまない選択をして、その命が尽きるまで、しっかりと寄り添ってあげたい。

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